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業務システムの“見える化”を実現する
「システム可視化技術」
お客様システムでのトライアルによる評価
「システム可視化技術」は、2003年より開発が開始され、富士通のお客様のシステム上においてトライアルを実施し、開発の方向を修正しながら技術改良が重ねられました。05年度から06年度にかけて行われたトライアルは、富士通の関係部署との連携のもと、富士通のシステムを導入していないお客様も含めた、大手メーカー様や金融機関様、自治体様等のシステムで実施させていただきました。
トライアルにご協力いただいたお客様からは、「自社システムがこんな動作をしているとは知らなかった」といった驚きの声から、問題発生時の「アプリグループとインフラグループの対立を回避できる」「トラブルシューティングの時間短縮に有効だ」といった声、さらには「パッチ適用や設定変更の後で不具合が発生していないか確認できる」「ボトルネックがわかったので、増強計画が立てやすい」といったシステムの安定稼働の維持に役立ったという声もありました。
さらには、「システム増強をしたい時、必要性を経営陣に的確に説明できる」「ユーザーからの苦情の電話が来る前にシステムのスローダウンを把握できる」等、アカウンタビリティの向上に役立ったという声も多数いただき、「システム可視化技術」のダッシュボード上の情報は、インフラ担当者のみならず、アプリケーション開発者や経営者にとっても有用であることが示されました。
ITシステムを支える基盤技術に
「システム可視化技術」は、お客様システムでのトライアルで得たフィードバックを取り込み、そのサービス化を予定しています。サービス開始当初は、こうした技術に対する要望が現在最も高かった金融分野向けに展開した後、他業種へ順次適用していき、将来的には富士通標準の運用技術体系へと発展させていけるよう、富士通研究所ではさらなる開発を進めていきます。
今後ますます複雑化するITシステムには、個々のコンポーネントに少々の不具合や相性の問題を抱えながらも動き続けるという頑健性が求められてくると考えています。例えば、あるミドルウェアが特定の処理要求に対してのみ障害を起こす場合、外部から通信を監視して、当該メッセージがあがったらそれを別の形に変換してしまうことで、問題を未然に防ぐことができるかもしれません。「システム可視化技術」は、ネットワークを監視し、その中から特定のパターンを発見する技術ですから、こうした問題を防ぐための基盤技術となりえます。
このような、サーバやストレージ、ネットワークが自律的に連携して万一の事態を回避するオンラインインテリジェンスの考え方を、富士通研究所では「オーガニックコンピューティング」と呼び、「システム可視化技術」はその中核技術の一つとして開発を進めてきたものです。富士通の信頼性・運用性に関するノウハウやスキルを蓄積していくことにより、ITシステムによる快適な社会の実現に向けて、これからも努力していきます。
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