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インパクトスケールによる
アプリケーション保守のリスク評価技術
富士通研究所は、業務アプリケーションの保守のしやすさを表した新しいメトリクス(尺度)「インパクトスケール」を開発し、ソースコードを分析するだけで障害発生率を高い精度で見積もることを可能にしました。この技術により、アプリケーション保守におけるリスク評価がより正確に行えるほか、保守工数の高精度見積等による保守効率化への応用も期待されています。
アプリケーション保守リスク評価の必要性と課題
近年、業務アプリケーションの規模は増大し、その保守・運用に要するコストは膨大なものとなっています。このため、経営戦略的には現状の保守・運用コストを抑制し、そのコストを新規IT投資に振り向けることが重要な課題となっています。このようなニーズに応えるべく、富士通では、アプリケーション資産のライフサイクル全般をサポートするAPM(Application Portfolio Management)サービスをご提供しており、企画から保守・運用、最適化のサイクルとIT投資管理において、ポートフォリオ手法による継続的な品質改善と最適な投資を支援しています(図1)。
[図1]APM(Application Portfolio Management)サービス体系

アプリケーションの保守に必要になるコストはアプリケーションの障害発生件数とその対応に必要な工数に大きく影響されます。対象アプリケーションが保守しにくい場合、保守工数が予想以上に多くなり、また障害も多く発生しがちになります。APMサービスでもこのような保守のリスクの影響を受けるため、安定したサービスをご提供するためには、アプリケーションの保守のしやすさをどうやって見積もるかが課題となっています。
従来からアプリケーションの開発時には、プログラム内複雑度等、プログラムの特徴から計算される各種メトリクスを用いた品質評価がよく行われています。しかし、これらのメトリクスは保守時の障害発生率とは相関が弱く、保守品質の評価には有効でありません。過去の障害履歴から推定する手法はドキュメントや障害対応情報が保存されていないと適用できないため、アプリケーション資産の分析によって保守時の品質を評価する技術が強く求められています。
そこで富士通研究所では、アプリケーションの複雑さをモデル化し、保守のしやすさをメトリクスとしてソースコードから計算する技術の開発に成功しました。
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