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Newテクノロジー(2)
携帯電話のユニバーサルデザインを目指して
‐音声処理技術と手ぶれ補正技術‐

動き被写体の多重化を解決した「手ぶれ補正技術」

静止画像の手ぶれは、露光中にカメラが動くことで生じ、暗い場所やズームを使った撮影で起こりやすくなります。露光時間を短くすれば“ぶれ”を少なくできますが、これによる光量不足を増幅によって補うと、今度はノイズが拡大されてしまいます。そこで、単に露光時間を短くするだけでなく、複数回連写撮影し、この複数画像を位置合わせして合成することで光量不足を補えば、ノイズが少なく、かつ“ぶれ”も小さい画像を得ることができます。ところがここで問題となるのは、連写撮影中に例えば被写体となる人物が手を振っていたりすると、単純に複数画像を合成しただけでは手の部分が多重化されてしまうことです。そこで、こうした多重化を防止する機能を独自に開発し、携帯電話に初めて搭載しました。
富士通研究所が開発した「多重化防止技術」は、画像合成時に被写体の動きのありなしを判別した上で処理します。動きがなければ画像を合成、動きがあれば1枚の画像のみ使用、そして両領域の境界では合成比率を変えてなだらかに合成する、といった処理をすることにより、多重化のない画像を作成しています。
一連の手ぶれ補正の処理を実施する上では、多重化防止といった画質の向上だけでなく、その処理速度も重要です。シャッターを押してから保存を完了するまでの時間を短くするには、手ぶれ補正の処理時間を短縮する必要があるからです。特に携帯電話の場合、専用のデジタルカメラと違い、電話やメールといった本来の機能を妨げることがあってはなりませんから、限られたCPU利用で効率的な処理を行うことが求められるのです。高速化はまず、画像全体から50個程度の特徴点を効率的に抽出することで実現しています。さらには被写体の動きの判別も、人間の多重化に対する感じやすさ等の視覚特性をあらかじめパターン化して処理することにより、少ない演算で違和感のない画像に仕上げています。この高速化により、実機上でSXGA画像(1280×960画素)を約4秒で高速処理することが可能になりました。
富士通の多重化防止機能を有する手ぶれ補正技術は、特別な光学部品や駆動部品、専用ハードウェア(LSI)を必要とせず、機能が多様化する携帯電話機のコストパフォーマンス面からも非常に優位性を持っています。株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ様の70xシリーズは、コンパクトで端末価格が抑えられたラインナップとなっており、同シリーズで手ぶれ補正技術の搭載を実現しているのは、現在は富士通製品のみです。

[図3]「手ぶれ補正」の多重化を防止した画像合成機能

誰もが簡単に使えるインターフェースを目指して

ここでご紹介した技術は、すでに実用化され、多くの方々にご利用いただいています。今後は、携帯電話の利用シーンのみならず経済性も踏まえながら、誰にでもわかりやすく、親切な機能で携帯電話を楽しんでいただけるよう技術向上に努めていきます。

お問い合わせ先

  • 株式会社富士通研究所
    ITS研究センター/画像・バイオメトリクス研究センター
  • Tel: 044-754-2577
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