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Top Story(6)
富士通グループにおけるソフト開発のパラダイムシフトを目指して
ソフト開発における「ものづくり革新」

SEワークスタイルの革新

トヨタ生産方式のソフトウェア開発への適用

TPS(Toyota Production System)は、世間でよく手法論として見られるために「製造業」の考え方と誤解される場合があります。しかし、その本質は、「トヨタ生産方式」に基づく仕事のやり方、ものの見方にあります。確かに、製造工程の中でいろいろな手法が考えられてきたのは事実です。JIT(Just In Time)や自働化、かんばん、後工程引き取り等は、QCDを実現するための手段でありTPSの本質とは少し異なります。
TPSの本質は、改善し続ける工程の作り込みであり、自律的に改善し続ける人財の育成に帰着します。「人財」とは、改善力、現場力、人間力の高い人であり、会社を良くする源と考えています。
つまり、TPSのソフトウェア開発への適用には「人間系」の領域と「設備」「機械」=「IT」に任される「システム系」の領域の両方から成り立つ「仕組み」が大事な構成要素となってくるのです。今回の取り組みは、過去に類を見ない「人間系」と「IT」との融合を考えた新しい生産方式にチャレンジしており、富士通のソフトウェア開発の新たな取り組みといえます。人間系の領域では、改善の導入を正しく理解してもらうために「改善塾」で伝道師を育成していますが、これは初期のステップと考えています。

[図9]TPSのソフト開発への具現化

04年度から一部の本部で取り組みを開始し、06年度は全社に活動を拡大して伝道師や改善リーダーの育成を重点的に行い50名を育成、44職場で活動を開始しました。07年度はソリューションビジネス部門では100職場以上の活動を立ち上げ、特に金融グループではグループ方針として取り組み、PROBANKシステム事業部をはじめ50職場以上で活動の立ち上げを予定しています。(図10)

[図10]金融 PROBANK 対外グループでの取り組み

仕事の見える化は、職場での「モチベーションの向上」「チームワークの醸成」をねらい、作業状況を「ソフトウェアかんばん」上に明示することにより、計画や実績、課題や成果を共有化し、共通認識を行うことです。これにより、改善項目の明確化や作業の平準化につなげることができます。
富山富士通(TFL)においては、05年から「自律改善活動」と称し、5年間で「生産性2倍」を全社目標に仕事(作業進捗、作業効率、生産性)の見える化を組織的な活動として取り組んでいます。日々の仕事内容を「正味作業」と「非正味作業」に分類し、正味作業の効率化と非正味作業の削減によりトータルな生産性向上をねらって継続的に活動しています。

今後の取り組みについて

以上、各種取り組みについてご紹介してきましたが、昨年より、富士通アプリケーションズ(FAP)と「後工程引き取りモデル」の実現に向けて試行を進めております。これにより設計と製造の分離を行い、システム開発の工場化(自動化)実現が可能となります。次頁では、FAPでの「ものづくり革新」の具体的な取り組みについてご紹介します。

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