Fujitsu The Possibilities are Infinite

 

 サントリー株式会社様(1) |  サントリー株式会社様(2) |


先進ユーザー事例 【リザルトチェイン/BPM-E/システム分析・可視化技術】

サントリー株式会社様(2)

富士通ならではのフィールド・イノベーション技術の活用により
事実に立脚、「ITとビジネス成果の間に橋をかける」
フィールド・イノベーションの取り組み

基本と例外という区分けでシステム設計が行えないか

脱メインフレーム化によりシステムをつくりかえていく中で、「システムの複雑さ」も本質的な課題としてあがってきました。「システムをシンプルにしたいのです。いまは業務毎にいっぱいシステムをつくっていますが、例えば購買という項目により共通化できないか。また基本と例外という区分けでシステム設計が行えないか。そのためには、基幹業務の中で、データが処理されていくルートをまず見たいわけです。それが、富士通さんの「BPM-E」を活用すれば可能になるというので、実証実験をしてみました」(神谷氏)。
業務プロセスを可視化する「BPM-E(Business Process Management by Evidence)」は、いつ、どのデータが、どういう順番で処理されたのか、イベントを抽出しプロセスフローを可視化し、メインフローと例外フローの検出等を行うものです。つまり、人の動きをデータベースから把握することができます。実証実験では、電子稟議システムにおける過去4年間、合計約4,000案件の回議ルートを分析。その結果は驚くべきものでした。
「7つくらいの工程ですが、1,000通り以上のパスが走っていました。とくに立案段階で受付から差し戻される回数が非常に多いことが判明しました。中身を精査してみないと一概に良い悪いは判断できませんが、大事なのは情報のやりとりの事実が掴めるということです。いままで、仮説をもって現場に行くことはよくやりますが、事実をもって現場に行くことができるのでより明確な課題抽出が可能になります」と、下條氏は評価されます。
「BPM-E」を活用するためにはデータの履歴を残しておくことが不可欠です。この点について下條氏は「ハードのコストも安くなってきましたし、履歴を残していくシステムのつくり方も選択肢の一つだと思います」と、語られます。
「確かに履歴を残すことにより、「BPM-E」のようなツールを使うことで、ルートの問題だけでなく、業務の不具合も見えてくるかもしれないですね。SOX法等につながる可能性もあります」(神谷氏)。

[図3]稟議システムにおける「BPM-E」適用例

システムの品質の点検を可能に
システム分析・可視化技術

商品の品質を支える生産部門出身の神谷氏は、システムの品質管理に対し一つのアイデアがありました。「工程が正常かどうか、点検ポイントをチェックして確認するQC(Quality Control)工程表の仕組みを取り入れられないか」(神谷氏)。しかし、品質を目で見てチェックできる生産とは異なり、システムの品質を視覚的に確認するのは困難です。その課題を解決するツールを神谷氏は富士通研究所で目にされます。それがシステム可視化技術です。「鞄に詰めてすぐに持ち帰りたかったです」と、神谷氏は笑顔で話されます。
システム可視化技術は、システムの動きをネットワーク上を流れるデータから可視化するものです。健康診断的な活用方法もありますが、サントリー株式会社様では、ミッションクリティカルな業務システムでの定常的な活用を視野に入れ、運用面での維持管理の課題も含め、富士通研究所と一緒に検討を進められています。
システム可視化技術のアドバンテージについて徳武氏は「Webサーバやアプリケーションサーバ、データベースサーバ等と協調しながらシステムが動いていることを比較的簡単にモデル化して見ることのできる点が魅力です。例えばこの業務サービスだけが遅くなっているとか、データベースサーバのレイヤーで何かが起こっているとか、業務サービスのほうから見える化できます。多数のサーバにより構成されるオープンの世界が抱えるシステム品質の問題を解決する技術の一つと捉えています」と、評価されます。
トラブルの早期発見に加え、「点検ポイントを決めて、管理限界の設定の仕方等、上手くデータを取り出す工夫をすれば、一週間後にトラブルとして顕在するかもしれないといった予兆も可能になるのではないかと考えています」と、神谷氏は期待を込められます。

[図4]システムの動きが見えるシステム分析・可視化技術
図4を拡大表示

これからはどこまでITを活用するか
その線引きがますます大事に

「パフォーマンスアップ30」が目標とするコスト効率と投資効率の30%アップに対し、06年は初年度計画を達成し、「この勢いをつなげていきたいと思います」と、神谷氏は力強く語られます。さらに続けて「今後もコスト効率や成果については継続的な強化を図っていきますが、その一方で、お客様との接点拡大にも力を入れていきたい。RFID等最新のIT技術を活用し、ユビキタス社会にどのような貢献ができるのかといった研究もはじめたところです」(神谷氏)。
ITの活用領域が広がることによりフィールド・イノベーションの重要性が一層高まると神谷氏は指摘されます。「ITが進展していくほどに、どこまでITを活用するか、その線引きが非常に大事になります。現場を捉え、現実に立脚して本当の課題を抽出し、それに対しITは有効であると明快な意思決定ができる。こうした一連の流れを支援する富士通さんのフィールド・イノベーションの取り組みを今後も注目していきたいと思います」(神谷氏)。
「やってみなはれ」の精神で新しいIT技術にも積極的にチャレンジしていくサントリー株式会社様。「私たちのチャレンジが少しでも先鞭となり、ITや社会全体の役に立てればという思いで取り組んでいます。日本をもっとGOOD SOCIETYにするために、日本のITリーディングカンパニーとして富士通さんにはますますがんばっていただきたいし、大いに期待しています」と、神谷氏は富士通にエールを送られます。
サントリー株式会社様のあくなき挑戦と革新、そして社会貢献への強い思いに、今後も富士通はしっかりとお応えしてまいります。

ユーザープロフィール

サントリー株式会社
設立: 1921年12月1日
資本金: 300億円
従業員数: 4,398名(2006年12月31日現在)
サントリー株式会社 ホームページ

業務改善に関連する記事


ジャーナル最新のテーマ

今月のテーマ ユビキタス ビジネス現場を革新するユビキタスソリューション 最適な端末/ネットワーク/サービスをご提供 続きを読む


今月のアンケート 集計結果は9月9日から毎週公開 Q:ノートパソコンや携帯電話などモバイル端末を業務で使っていますか? 回答する


お客様の声をお聞かせください

富士通ジャーナルに掲載している記事やコンテンツについてのご意見・ご感想を、ぜひお寄せください。

ご意見・ご感想フォーム いただいた、お客様の声


お寄せいただいたご意見・ご感想については、富士通からの回答をお約束するものではありません。ご了承ください。
なお、富士通からのご回答を必要とするお問い合わせについては、
富士通ジャーナルに関するお問い合わせをご利用ください。