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先進ユーザー事例 【リザルトチェイン/BPM-E/システム分析・可視化技術】

サントリー株式会社様(1)

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富士通ならではのフィールド・イノベーション技術の活用により
事実に立脚、「ITとビジネス成果の間に橋をかける」
フィールド・イノベーションの取り組み

100年余にわたり、時代を切り拓くヒット商品の数々を世に送り出し続けているサントリー株式会社様。同社では、21世紀のさらなる成長を図るべく、コーポレートメッセージ「水と生きるSUNTORY」を実践し“GROWING&GOOD COMPANY”を目指す様々な取り組みが進められています。その一環として成長戦略のベースとなる情報システムの改革も行われており、そのキーテーマの一つが「ITとビジネス成果の間に橋をかける」です。その実現に向け、富士通のフィールド・イノベーションにも大きな期待が寄せられています。

企業理念「人と自然と響き合う」のもと
“GROWING&GOOD COMPANY”を目指して

[図1] サントリーワールドヘッドクォーターズ(サントリービル)

赤玉ポートワイン、オールド、ホワイト、角瓶、山崎、モルツ、ボス、伊右衛門、ウーロン茶、なっちゃん…、サントリー商品の名前を口にすると、その味わいとともに思い出までも蘇ってきます。年代を超えて、長く愛され続けている商品の数々。そこには、利益の3分の1は社会に還元しようという創業の精神「利益三分主義」や、自然との共生の精神を表す企業理念「人と自然と響き合う」といった、社会や自然、そしてお客様と一緒に歩むサントリー株式会社様の企業姿勢が脈々と流れています。
もう一つ創業以来、受け継がれている精神が「やってみなはれ」です。明治時代に日本の洋酒文化を拓き、我が国初のウイスキー製造事業へのチャレンジ、生ビール市場の開拓、付加価値商品の開発等、常に時代に新たな価値を提供。昨年もザ・プレミアム・モルツ、食事の脂肪吸収を抑える黒烏龍茶等ヒット商品を生み出し、現在、注目を集める血圧が高めの方向けの胡麻麦茶も同社の商品です。酒類、食品事業にとどまらず健康食品、外食、花等、多角的に事業を展開し美術館やサントリーホールの経営、子供たちに本物とのふれあいを支援する「キッズ・ドリーム・プロジェクト」等、文化活動にも力を注がれています。
同社の100年余の足跡は日本の洋酒・ソフトドリンクの歴史とも重なるものです。そして次の100年へ。コーポレートメッセージ「水と生きるSUNTORY」には、同社に欠かせない水資源を守ることとともに、文化・社会活動を通じ社会にとっての水になる、また水のように柔軟に新しいテーマに挑戦していこう、という同社の決意が込められています。
サントリーらしさの継続・発展を図るべく、“GROWING&GOOD COMPANY”を目指し、2006年より中期計画で「プロフィット10」の取り組みも進行中です。“GROWING&GOOD COMPANY”の基盤となる情報システムにおいても、現在、脱メインフレーム化が行われており、次を見据えた改革が進められています。そこでも、チャレンジ精神、お客様志向、社会貢献等、サントリー精神が息づいています。

ITとビジネス成果の間のギャップを埋める
「リザルトチェイン」に注目

常務取締役 情報システム事業部長 グループ業務推進部担当
神谷 有二

情報システム事業部 副事業部長 システム開発部長
下條 泰利

「プロフィット10」に呼応し、情報システム事業部が中心となり06年からパフォーマンスの30%向上を目標とする「パフォーマンスアップ30」がスタート。「パフォーマンスアップ30」ではコスト効率はもとより投資効率の30%アップを目標に掲げています。その理由について同社の情報システム改革を牽引する神谷氏は「コストを下げることも大切ですが、情報システムを上手く活用して業績につなげることが重要です」と、説明されます。
しかし、ITとビジネス成果の間にはかなりギャップがあることを、神谷氏は05年4月に情報システム事業部長に就任後すぐに実施した調査結果により把握されていました。
「私は生産部門を担当してきましたが、ものづくりの基本は現場主義です。そこで、200本弱あるシステムの担当者に対し、半年間をかけて現状把握を行いました。その結果、システムはつくったけれどあまり上手く動いていないのではないか、またシステムをつくること自体に主眼を置き過ぎており、システムを活用し成果に結びつけていく部分が弱いのではないか、という本質的な課題が見えてきました」(神谷氏)。
ITとビジネス成果の間にいかに橋をかけるか。このテーマが念頭にあった05年7月、神谷氏は富士通の徳丸嘉彦(コンサルティング事業本部副本部長(当時))による「リザルトチェイン」の講演に参加され、「これだ!」と直感。すぐに動き出されました。「05年8月には、徳丸氏に来社いただき、情報システム部門の部課長全員に「リザルトチェイン」のレクチャーをお願いしました。年が明け、年度の方針を説明する席で、私は「リザルトチェイン」の図を描いて成果につなげる裾野までしっかりと行いたいという話をしました。ただ、「リザルトチェイン」については自己流の解釈部分もあり、一度、正式に実施してみることにし、現在SCMのプロジェクトで適用しています」と、神谷氏は経緯を語られます。

[図2]SCM業務革新ハイレベルリザルトチェイン
図2を拡大表示

システム開発のコンセプト会議で
「リザルトチェイン」を必須に

情報システム事業部 システム開発部 課長
長谷川 壽延

情報システム事業部 情報システム部 課長
徳武 剛

ITの機能がどのように業務や組織、人に影響を与え、それによりプロセスがどう変わり、結果としての成果につながっていくのか。「リザルトチェイン」は、人とプロセスとITを論理的に関連付けていく一種のモデリング技術で、いわば改善のロードマップです。神谷氏は「リザルトチェイン」に注目されたポイントについて次のように話されます。
「ITとビジネス成果の間には埋めなければならないことがたくさんあります。例えば業務ルールや組織風土の問題等、いろいろと手を打たないと成果にはつながりません。その埋め方を論理的に構築できる点に着目しました」(神谷氏)。
SCMでの適用では、情報システム部門が「リザルトチェイン」のたたき台をつくり、それをもとに関係部署と議論を詰めていき、「リザルトチェイン」の完成度を高めていきます。その効果について長谷川氏は「一つの目標に向かってはいても、部署によってフォーカスするポイントが違っていたり、IT施策と成果がつながっていなかったりと、そうした問題点がクリアになります。また事前に現状に即したリスクを洗い出せる点もメリットの一つです」と、語られます。同事業部の下條氏は「本当にその課題解決のために必要かどうかも明確になり、結果的にシステムのスリム化にもつながります」と、補足されます。
同社ではシステム開発時のコンセプト会議において「リザルトチェイン」を必須としました。その理由について神谷氏は「「リザルトチェイン」をつくっていくプロセスも大切だと思います。どの部署もITを活用してやりたいことはいっぱいあるわけですが、それを論理的に整理していく中で納得してもらいながら優先順位を付けていくこともできます。また業務ルール等をきちっと決めないと成果につながらないことが「リザルトチェイン」で見えてきますから、最終的にコミットするための合意形成にも役立ちます。さらにPDCAサイクルでシステムのブラッシュアップを図る際のベースにもなると考えています」と、語られます。
しかし、「リザルトチェイン」は「簡単そうで難しい」と、神谷氏は打ち明けられます。「バランス感のあるものをつくるためには、1,000本ノックのように数をこなすしかないのかなと。大きなシステムについては富士通さんにもご協力いただき、ユーザー教育も含め、ITをビジネス成果につなげるノウハウをサントリー全体としてもちたいと思っています」(神谷氏)。

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