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可視化技術(1)
フィールド・イノベーションを実現する
業務とシステムの可視化技術

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ITシステムは業務の遂行に必要不可欠となり、ますます複雑化してきています。経営や業務の効率化・最適化に向けて、複雑化したITシステムで行われている業務やシステムの動作を可視化して分析する技術が重要になってきています。一方、IT化されていない人間の作業もまだまだ残っており、人間の行っている作業を観察し可視化していくことも必要です。そこで富士通では、人間の作業からシステムの挙動までを可視化するための技術や手法を研究・開発しています。

富士通の可視化技術

富士通が研究・開発を進める可視化技術の全体像が図1です。
フィールドワークは、現場の人へのインタビューや観察を行うことにより主に人間系の業務プロセスの可視化を行う手法です。業務プロセス可視化技術は、データベースに蓄積されたデータやログデータを用いてIT化された業務プロセスの実態やその課題等を可視化します。システム可視化技術はネットワークを流れるメッセージを分析することにより業務システムの挙動や課題を可視化します。
富士通では、お客様のご要望や状況にあわせて、これらの技術を組み合わせてソリューションとしてご提供していきます。

[図1]富士通の可視化技術の全体像

フィールドワーク: 人に注目した業務可視化

フィールド・イノベーションの実現にあたっての注目点の一つが、人です。人に注目して業務プロセスを可視化する手法として、フィールドワークを用いています。現場の人の語りを聴き、現場を見ることを通じて、ITや業務フローからは見えにくい部分を含めた、現場の実際の姿を浮かび上がらせます。
フィールドワークは、これまで主に学術研究で行われてきた調査手法です。富士通と富士通研究所は、社会学、文化人類学等、特に社会科学の分野で用いられてきたフィールドワークに注目、PARC(Palo Alto Research Center)と連携し、ビジネスの現場に適したフィールドワーク手法の確立に取り組んできました。PARCは、レーザープリンタ、GUI、イーサネット、ユビキタス・コンピューティング等、現在のコンピュータ産業に影響を与える多くの研究を成しとげたアメリカの研究機関です。情報科学分野の研究者だけでなく、社会科学者も所属しており、コンピュータ分野の先進的なビジョンを形成する際にも、社会科学者の視点を取り入れています。
PARCの社会科学者の豊富なフィールドワーク経験と、富士通研究所の持つインタビュー手法、富士通の業務知識等を組み合わせた手法が、ビジネス・フィールドワークです。

ビジネス・フィールドワーク

聴いて、見て、共有することに重点を置き、フィールド・イノベーションを目指すフィールドワークです。富士通ではビジネス・フィールドワークを実施するフィールドワーカーが数人のチームを組んで実施できるよう手法を整備しました。
まず、インタビューや観察を通じて、現場がどう業務を進めているのか、実際の姿を生々しく表出、工夫や課題、その背景を明らかにします。この際、現場との信頼関係を最重要視して進めます。インタビューは、現場の人が本音を語りやすく、かつ、業務遂行に関わる様々な事柄についての意見を引き出せるように行います。時にはワークシートを使います。現場の人とフィールドワーカーが一緒にワークシートに記述し、共同作業をしている雰囲気の中で、語りを引き出します。また、ワークシートを利用することで、話題や流れを均一にし、インタビューの質を確保しています。観察では、人や場所、物等に注目し、現場の様子を克明に記録します。
そして、現場の実際の姿に基づいた議論の場を設け、革新の方向性や改善の具体案等、様々な施策の立案を支援します。経営層や複数の現場部門といった異なる立場の人々が、同じ事象を共有しながら議論を進められるのが強みです。
富士通では、IE(インダストリアル・エンジニアリング)的な観点を用いた業務プロセス分析や、レイアウトやスペースに注目する空間分析においても、フィールドワークを行っています。これらのフィールドワークとビジネス・フィールドワークを組み合わせ、多様な観点から分析を行う総合フィールドワークもご提供しています。株式会社八千代銀行様では、営業店モニタリングとして、総合フィールドワークを実施、高い評価を受けました。(株式会社八千代銀行様 参照

[図2]ビジネス・フィールドワークの流れ

フィールド・イノベーションへの貢献

富士通はビジネス・フィールドワークにより、いくつかのフィールド・イノベーションに貢献してきました。あるお客様は、ビジネス・フィールドワークの成果物を改革の優先順位付けに使われています。別のお客様ではシステム開発に先立ちフィールドワークを実施し、業務部門、システム部門、SIベンダーの合意形成に役立てることで、開発途中の機能見直しや仕様変更の削減等、開発効率化に大きな貢献を果たしました。

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