Fujitsu The Possibilities are Infinite

 

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環境(1-1)
植物性プラスチックの
製品への適用拡大を目指して

地球温暖化が急速に進み、CO2排出量の低減が急務となっているいま、資源に限りがある石油の代替材料として、地球環境への負荷が小さい「植物性プラスチック」の活用に関心が高まっています。富士通では早くからこの研究に取り組み、2002年6月、世界で初めて植物性プラスチックを採用したPCを製品化しました。以来、植物系の素材をより幅広く富士通製品に採用していくための研究開発を続けています。

世界で初めて、
PCに植物性プラスチックを採用

富士通では、1993年から独自の製品環境アセスメントを実施し、グループ全体で「環境配慮型製品」の開発を推進しています。その一環として植物性プラスチックの研究にもいち早く取り組み、02年6月、トウモロコシを利用した植物性プラスチックを世界で初めて開発し、ノートPC「FMV-BIBLO」の一部に採用しました。
植物性プラスチックの原料となる「ポリ乳酸」は、デンプンや糖類を発酵して作られる乳酸を結合したものです。そのため、デンプンを多く含んでいる米、小麦等からもポリ乳酸を作ることができますが、大部分が主食として食されています。一方のトウモロコシは、食用の他に飼料用や工業用としても栽培されており、富士通ではその中でも、飼料用としても用いることのできない工業用トウモロコシを使用しています。
ポリ乳酸は性質上、60℃で変形してしまう、石油系プラスチックと同様の成形が困難である、温度や湿度によっては微生物に生分解される、といった特徴があり、大型筐体への適用が大きな課題となっていました。
富士通、富士通研究所、東レ株式会社の3社は、植物性プラスチックの用途拡大に向け、こうしたポリ乳酸の課題に取り組み、ポリ乳酸と石油系プラスチックを混合する「ポリマーアロイ化技術」と「難燃化技術」とを組み合わせ、IT機器の大型筐体に適用できる新材料の開発に成功しました。この新材料は、05年春に発売されたノートPC「FMV-BIBLO NB80K」の筐体に採用され、大型筐体に植物性プラスチックを採用したPCとしては世界初の製品となりました。

持続可能な社会の形成に貢献する
植物性プラスチック製品

植物性プラスチックを用いた製品を廃棄せず、新たな製品の原材料として再利用(マテリアルリサイクル)したり、焼却時に熱エネルギーとして再利用(サーマルリサイクル)したりすることによって、地球環境へのCO2による負荷を増やすことなく、また、石油資源を消費することなく、地球温暖化の抑制を促進することができます(図1)。

[図1]植物性プラスチックのリサイクル

プラスチックは、その原料により、「石油系プラスチック」と「植物性プラスチック」に分けられます。石油系プラスチックは、強度、耐熱性が高く、成形性に優れている反面、枯渇性資源である石油を使用し、また燃焼によって大量のCO2を大気中に放出します。
一方の植物性プラスチックの場合、原料となるトウモロコシは大気中のCO2を吸収しながら成長し、その吸収量は、プラスチックとなって最終的に焼却される際のCO2放出量とほぼ同等と考えられます。つまり、ライフサイクルでみると、大気中のCO2を増加させたことにはならないといえます----これは「カーボンニュートラル」といわれる性質で、石油のような化石燃料にはない、環境にやさしい資源です。
「FMV-BIBLO NB80K」の筐体に採用された新材料は、約50%が植物系素材で構成されています。従来の100%石油系プラスチックと比較すると、PC1台あたりのCO2排出量を約15%削減することができました。

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