先進ユーザー事例 【ERPプラットフォーム】
コニカミノルタホールディングス株式会社様
Windows環境のSAP基幹システムを
32ビットから64ビット環境へ刷新
コニカミノルタホールディングス株式会社様では、ロジスティクス系業務やデータウェアハウスといった基幹業務を、32ビットWindowsのSAPアプリケーションで運用していました。しかし、ソフトウェアのサポート打ち切り等を契機に、Itanium 2プロセッサを搭載し、高度な二重化アーキテクチャーによりメインフレーム・クラスの信頼性を実現する「PRIMEQUEST」に移行。従来に比べ2~5倍の性能向上を実現しました。
[図1]中国の「コニカミノルタビジネステクノロジーズ無錫工場」(上)と、ドイツの「コニカミノルタビジネスソリューションズ(欧州)」(下)
コニカ株式会社様とミノルタ株式会社様の経営統合によって、2003年8月に発足したコニカミノルタグループは、統合持株会社であるコニカミノルタホールディングス株式会社のもと、イメージングの領域で感動創造を与え続ける革新的な企業を目指して、徹底したIT基盤整備を進められています。
大久保氏は「持ち株会社では、グループ経営の立場からも、グループ価値を最大化する必要があり、グループ内外との連携を密にする共通機能も大きな使命の一つです。ITはその戦略を支える重要な基盤です」と、語られます。
同社では、グループの生産管理、物流管理、購買管理等のロジスティクス系業務とデータウェアハウスといった基幹業務を、32ビットのWindows環境でSAPアプリケーションによって処理してきました。しかしSAP用サーバ導入後5年が経過し、運用上では深刻な課題を抱えられていました。
「最大の問題は、07年にはジョブ運用管理ソフト、バックアップ・ソフト、周辺機器等のサポート打ち切りが迫っていたことです。その一方で、システムを停止できるのは日曜日の限られた時間のみで、旧システムで各種ソフトのアップグレード作業を続けていくのは限界に近かったのです。そこで、一気に新規システムを導入する方がメリットがあると判断しました」と、今回のシステム構築を担当した野間氏は説明されます。
富士通だけが64ビットを提案

コニカミノルタホールディングス株式会社 IT企画管理部長
大久保 寛氏

コニカミノルタ情報システム株式会社 サービス事業本部データセンター運用技術グループ グループリーダー
野間 宏範氏
サーバ選定の過程で最も大きなポイントとなったのが64ビット環境に移行するか、それとも従来の32ビット環境を継続するのかという点でした。「当社の使用するSAP R/3やデータウェアハウスであるSAP BWの処理はデータベース処理が50%以上を占めるので、データベース・サーバにほぼ無限の仮想アドレス空間を使用できる64ビットOSを採用したいと考えました。そこで、唯一64ビット環境への移行を提案した富士通の「PRIMEQUEST」の採用を決定しました」(野間氏)。
しかし、Itaniumサーバ、64ビットWindowsの採用を決断するまでの道のりは平坦ではありませんでした。野間氏は「基幹系システムですから、64ビットで稼働が確認されているWindows標準プログラムはともかく、サード・パーティーの周辺ソフトを含めた全てのプログラムが問題なく稼働するか心配でした」と、打ち明けられます。
周辺ソフトを全て調査したところ、一つだけItanium版64ビットWindowsへ対応予定のないソフトがあることが判明しましたが、そのベンダーとの交渉によって対応を保証してもらいました。並行してC言語による自社開発プログラムやWindowsのバッチ・プログラムがItanium版64ビットWindows上で問題なく稼働するかどうかの検証を続け、使用ソフト全てがItanium上で稼働可能と判断しました。
64ビット環境に移行したコニカミノルタホールディングス株式会社様の新基幹システムは、Itanium 2を30CPU搭載の「PRIMEQUEST 480」と、12CPU搭載の「PRIMEQUEST 440」の2台で、それぞれ5パーティションと3パーティション構成となります(図2)。OSはWindows Server 2003、データベースは移行の安全性を重視し従来のSQL Server 2000とし、同2005へのアップグレードは次ステップで取り組む予定です。アプリケーションはSAP R/3とSAP BWで、SAP R/3の主なモジュールは販売管理(SD)、在庫/購買管理(MM)、生産管理(PP)です。
[図2]コニカミノルタホールディングス株式会社様のSAP基幹システムの構成図

二重化技術とサポートを評価
サーバを選定する過程で、OSの選定とともに重視したのは可用性、パフォーマンス、拡張性及び柔軟性でした。
「「PRIMEQUEST」のアーキテクチャーで何より優れているのは、1台でCPU以外の全てのパーツを二重化することが可能で、ノンストップ稼働が要求される業務の信頼性に応える高度なプラットフォームだという点です。実際、本番移行の前日にメモリ障害が発生したのですがシステムダウンは起きませんでした」と、野間氏は話されます。
コニカミノルタホールディングス株式会社様は、さらに高可用性を実現するため、メイン・サーバである「PRIMEQUEST 480」には、CPUとメモリを搭載するシステム・ボードの待機用を用意。運用中のCPUやシステム・ボード自体に障害が発生した場合、待機システム・ボードへ自動的に切り替わり、短時間で業務を再開できます。これにより、クラスタ構成は不要と判断しました。
また大久保氏は「CPUを除く「PRIMEQUEST」の大部分は富士通が開発したメイド・イン・ジャパンの製品であり、ハードはもちろんOSやSAPアプリケーションの運用までワンストップでサポートしてもらえる点は心強いです。「PRIMEQUEST」はシステムの拡張、変更に柔軟に対応でき、スケールアップ(CPU追加)とスケールアウト(パーティション追加)の両方に対応していることも統合プラットフォームとしてふさわしいです」と、高く評価されます。
2~5倍の性能向上を実現
新システムは06年7月26日より稼働を開始。「オンライン処理については2倍から3倍、レスポンスが向上しました。さらに、バッチ・レスポンスの向上は著しく、特にデータウェアハウスのSAP BWで長時間かかっていたステージングからデータ投入処理のレスポンスは少なくとも5倍、最大で10倍も速くなりました」と、野間氏はその効果を語られます。「現在はCPUリソースに余裕がありますが、将来のことも考慮してデュアルコア版Itanium 2搭載の「PRIMEQUEST 500」へアップグレードすることを計画しています」(野間氏)
ユーザープロフィール
コニカミノルタホールディングス株式会社
設立: 1936年12月22日
代表: 代表執行役社長 太田義勝
従業員数: 約3万1700人(連結、2006年3月末現在)
所在地: 東京都千代田区丸の内1-6-1 丸の内センタービルディング
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