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ノウハウ活用で日本の製造業をより強くする次世代PDM「PLEMIA(プレミア) M3」

製造業における永遠の課題は、手戻りの低減です。富士通はものづくりにおける情報を「製品情報」「設計プロセス」「設計リソース」の3つのマネジメント軸で管理する考え方「PLEMIA M3」を確立、シリーズ化。第一弾として部品表システム「PLEMIA/BOM」の販売を2009年4月より開始しました。

本製品の情報


製造業における永遠の課題「手戻り」

今日、ものづくり企業は規模の大小を問わず厳しい状況に直面しています。しかし解決するべき課題は、実は昔から何も変わっていません。それは「安く」「早く」「いいもの」を作ることであり、変化していることと言えば、これらQCD(注1)3要素の優先順位の度合い、そして要求度がどんどんと高まっていることです。

この影響をもっとも大きく受けるのは設計部門です。世界同時不況のなか、多くの製造現場では受注が大幅に減っていますが、設計現場は以前にも増して忙しく、負荷も増大しています。なぜなら不況時には製品コストの削減に向けて、個々の部品の材質を変える、作りやすい形状に変更する、モジュール化するなどに取り組む必要が出てくるからです。

そこで課題となるのは、さまざまな要因で発生する手戻りです。コストを下げるため、生産プロセスを考慮しながら構造・仕様にさまざまな策を講じていきますが、どんなに考慮を重ねても、実際には手戻りが発生してしまいます。ある調査ではプロジェクト全体の約20%から50%が手戻り対応に費やされているとの報告もあります。

現代の設計環境は複雑化し、メカ設計、電子回路設計、ファームウェア設計がからむ製品が増えたため、手戻りによる弊害は深刻化しています。設計者への負担が増し、設計に十分な検討時間がとれない。その結果、設計品質が不十分なまま次のプロジェクトに進み、新たな手戻りを生むという「魔のスパイラル」に陥る企業も少なくありません。

3つの軸から設計ノウハウを体系化したPLEMIA M3シリーズ第一弾「PLEMIA/BOM」

富士通株式会社と株式会社富士通長野システムエンジニアリングは、手戻りの少ない開発を実現するPLEMIAの次世代コンセプト「M3」のコンセプトを確立させ、そのシリーズ第一弾として部品表システム「PLEMIA/StructureManager(プレミア/ストラクチャーマネージャー)(注2)」のBOM(注3)機能を強化した「PLEMIA/BOM(プレミア ボム)」、シリーズ3製品の販売を開始しました。

このうち「PLEMIA/BOM Standard(プレミア ボム スタンダード)」と「PLEMIA/BOM Enterprise(プレミア ボム エンタープライズ)」には、受注生産タイプと量産タイプに最適な機能をパッケージした製品も提供します。

PLEMIA M3コンセプト

日本の製造業の強みである、設計の上流から技術者同士のアイデアを共有しながら開発をおこなう「擦り合わせ型開発」と、「プロジェクトに潜むリスクを察知して先手を打つマネジメント」をシステムで提供し、手戻りの少ない開発の実現を目指します。設計ノウハウを『製品情報』、『設計プロセス』、『設計リソース』の3つのマネジメント軸で体系的に管理し、プロジェクト成否の8割を決める、構想設計段階から効果的に活用する仕組みをご提供します。人の勘や経験に頼っていたマネジメントの判断を、ITでご支援するのが、M3のコンセプトです。

PLEMIA/BOMの特長

「PLEMIA/BOM Standard One(プレミア ボム スタンダード ワン)」/部品表の基本機能

  • 優れた編集・検索機能と高速レスポンスを実現した製品情報管理の基本システム

  • 品目管理、構成管理はもちろん、品目に紐づけた図面や文書の管理機能や電子承認によるワークフローも装備

  • マスターデータメンテナンスや属性項目のカスタマイズもGUIベースでおこなえるほか、データアクセス権の詳細設定やアクセスログ管理などセキュリティ機能も充実

「PLEMIA/BOM Standard(プレミア ボム スタンダード)」/複数の生産形態に対応

  • 製品情報管理の基本機能に、生産管理連携機能や、受注情報管理機能、目的別部品表機能などをさらに加え、生産部門や営業部門など複数部門間での効率的な情報連携を実現

  • 受注生産や見込み量産など、企業の各業態に適した標準的なセットを用意

  • 受注生産向けに、受注情報と製番を紐づける受注情報管理機能や製造部品表(M-BOM)、サービス部品表など、利用目的に応じた部品表を定義する目的別部品表を装備

  • 量産向けに、地域ごとに仕様の異なる製品や類似製品の設計時に有効な共通部品化の検討や、製品間の差異を容易に把握できるマトリックス部品表、また仕向け地ごとに異なる製造部品表の検討を実現する目的別部品表を整備

「PLEMIA/BOM Enterprise(プレミア ボム エンタープライズ)」/グローバル設計に対応

  • 製品情報管理の基本機能に加え、SOA(注4)に基づく分散アプリケーションの新しい開発基盤WCF(Windows Communication Foundation)を採用し、製品設計の柔軟性、設計拡張におけるカスタマイズ性、メンテナンス性が向上

  • ADSLなどの低速回線でも、設計データを高速に送信する仕組みを採用し、グローバル設計や分散設計などでも、製品情報のデータ転送や結合を容易におこなうことが可能

  • 企画から生産準備まで、継続的な原価低減活動を支援する原価企画の機能や、問題やクレームを蓄積、次の製品開発に活用できる課題・クレーム情報管理機能を追加し、業務範囲の拡大を実現

PLEMIAシリーズは、今回ご紹介した製品のほかに、大手企業向け「PLEMIA/STAGE(プレミア/ステージ)」、CADデータ管理システム「PLEMIA/EDM」があります。今後は日本の製造業をさらに強くするため、PLEMIA M3シリーズを順次拡充してまいります。

注記

(注1)QCDとは :
Quality Cost Deliverの略。品質、コスト、納期の意味。
(注2)PLEMIA/StructureManager(プレミア/ストラクチャーマネージャー)とは :
メカ部品表とエレキ部品表の統合管理を可能にした統合部品表システム。
(注3)BOMとは :
Bill Of Materials(ビル オブ マテリアルズ)の略。部品表のこと。
(注4)SOAとは :
Service-Oriented Architecture(サービス指向アーキテクチャ)の略。システム全体を「サービスの集まり」と捉えたシステム構築の考え方。

[2009年5月19日 公開]

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