製薬企業のナレッジ化を推進
XML検索・集計パッケージ「ShunReservoir(シュンリザーバー)」

一層の安全性、信頼性を求められる製薬業界。情報、ノウハウを全社横断的に共有・活用する必要性が高まるなかでRDB(注1)による情報検索に限界を感じている製薬企業が増えています。XMLをベースにした次世代型BIツール「ShunReservoir」がナレッジ化のための検索・集計の世界を一新します。
次世代BIツールに求められるスピード、見える化、柔軟性
人々の健康を守る製薬メーカーが取り組む課題は、過去数十年にわたって取得・蓄積した医薬品開発情報を全社レベルで共有し、安全性に関する情報を迅速に活用し、より優れた医薬品を開発・提供することです。そのための検索ツールに求められる要件はスピード、見える化、柔軟性。
しかし日々増大する安全性情報で検索ツールへの負担は増し、検索・集計にかかる時間が業務の停滞を招いています。
また、従来のBI(注2)ツールでは検索の条件設定やメンテナンス作業の担当者に専門的知識・技能が求められるため、それら作業が属人化し、検索業務の標準化が進まない問題も生じています。さらに、有益な情報やノウハウが社内各部署に分散する状況は、知財の集約である製薬メーカーがナレッジ(注3)化により成長するチャンスを奪われています。
こうした課題を抱える製薬業界でいま強く求められているのが、検索の高速性、有益情報やノウハウの部門を超えた見える化、作業の標準化、データのトレーサビリティ(注4)、そして知的戦略立案をサポートするソリューション。「ShunReservoir」がこれら全ての課題にお応えします。
製薬業界特有の課題に応える強力な機能
XML(注5)をベースにした検索・集計パッケージ「ShunReservoir」の主な特長は次の通りです。
- 圧倒的な検索スピード
- 同時に異なる情報群に対し、異なる検索キーを使い検索できる(クロスサーチ)
- SQLの専門知識を持つ各管理部門のシステム担当者がExcelマクロを駆使しておこなっていた検索業務を、全社員がWeb上から遂行できる(エキスパート検索・集計)
これまでの検索ツールの概念を大きく変える「ShunReservoir」は、製薬業界のさまざまなシーンにおいて活用され、業務効率の向上を実現しています。
特許情報活用ソリューション : 特許出願の数から質の管理へ
製薬企業のグローバル経営において特許出願は、研究開発、知財、製品営業の各戦略のうえに立ち、的確におこなわれなければなりません。しかし、現行の特許管理システムは特許出願のための申請情報を管理するのみで、研究開発部門が管轄する特許資産を活用するための機能を備えていません。
実際には、所管部門管理者がExcelベースで情報を抽出・加工し、各部門へ提供しているケースが多く、管理者が膨大な工数、時間をかけているにもかかわらず、満足な特許活動に必要な情報活用、資産管理がなされていません。

クロスサーチ、エキスパート検索・集計機能を備えた「ShunReservoir」により、特許管理、研究開発、営業各部門の情報を連携することにより、次のようなソリューションが得られます。
- 特許出願の書誌情報から申請時の社会評価会議資料や、特許庁の経過情報、商品化、販売情報を取り込んだ検索・集計
- 研究段階での知財ノウハウを活用した、スピーディーで効果的な特許申請、マーケティング
- 申請時の部門とは別の、適切な所管部門、グループそれぞれにおいて知財管理が可能になり、知財活動コストの配布、知財価値の評価が可能
品質トレーサビリティ : 苦情~生産実績~プロセス情報
安心、安全の確保のため医薬品の品質のトレーサビリティを確保することは重要です。しかし現状では、苦情管理、生産管理、プロセス管理のシステムは連携されておらず、生産管理(ロット情報)とプロセス管理の紐づけもなされていません。そのためクレームやトラブル発生時、原因の調査に時間がかかり、製品回収のタイミングの遅れ、企業イメージの悪化などにつながっています。
「ShunReservoir」のクロスサーチ機能によれば、苦情受付番号、生産実績についてはロット番号、プロセス情報は装置、時間といった異なるキーワードで一度に検索できるため、調査時間を大幅に短縮できます。またエキスパート検索・集計機能により影響範囲をもれなく迅速に特定することが可能となります。

ログ情報活用ソリューション : ログ管理はコンテンツ・部門単位へ
内部統制における監査で最も重要となるのは業務プロセス実行の記録、つまり監査ログです。製薬・創薬企業においては部門ごとに多様なシステムが存在するため、ログの管理は容易ではありません。また、多くの汎用ログ解析ツールの機能は、サーバレベルでのアクセスを管理・保管するにとどまり、コンテンツや部門単位でのアクセス状況分析や不正の予防に万全を期すには管理面、コスト面で問題がありました。
XMLをベースとした「ShunReservoir」ではWeb上において、部門別、アクセス権グループ別、コンテンツグループ(売上、決算など)の検索が可能で、その結果を期間集計・グラフ化することができます。また、アクセスエラーを分析することにより、現状のアクセス権設定が適正かチェックすることも可能です。
いますぐ段階的に導入可能なフレキシブル構造
日々、膨大な情報を取得・蓄積する製薬メーカーにとって、情報の共有による業務改善は急務です。
「ShunReservoir」のもう一つの特長は、次の通りです。
- いまあるデータを使って早期立ち上げが可能
- 段階的な導入が可能
たとえば、既存データを使い、画面を見ながらエンドユーザーの要件を確認し、データ構造を短期間で決定し導入することも可能です。また、部門利用から全社利用まで、段階的にハードを構成、拡張することも可能です。構成後、随時項目データを追加するなど、構造をフレキシブルに変更することもできます。
「ShunReservoir」の機能によれば、必要な情報を、必要なときに、必要な形で提供することが可能です。
各製薬メーカーの特性に合わせ、次の機能を活用することで、短期間に、そしてリーズナブルな投資でシステムを構成できます。
- 医薬品の企画、設計から製造、販売、保守までのバリューチェーン全体を可視化
- Wordデータなどを含むあらゆる業務データを共有し、組織横断的に活用
- 医薬品の安全性、製造・品質・出荷などの最新データだけでなく、過去データも含めた検索・参照を迅速におこなう
富士通は、「ShunReservoir」により、製薬業界におけるさまざまな業務効率改善に取り組んでまいります。
注記
- (注1)RDBとは :
- Relational Database(リレーショナルデータベース)の略。データ管理方式の一つ。また、その方式に基づいて設計されたデータベース。
- (注2)BIとは :
- Business Intelligenceの略。企業内の膨大なデータを蓄積・分類・検索・分析・加工して、ビジネス上の意思決定に活用する手法。
- (注3)ナレッジとは :
- 業務効率向上、新しい価値を生み出すために、個人や部門の持つ知識、ノウハウなどを組織全体で共有・活用すること。
- (注4)トレーサビリティとは :
- 対象とする物品やその部品や原材料の流通履歴を確認できること
- (注5)XMLとは :
- Extensible Markup Language(エクステンシブル マークアップ ランゲージ)の略。文書やデータの意味、構造を記述するための拡張可能なマーク付け言語のこと。
[2009年4月14日 公開]
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