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電子カルテを中核に、地域医療の発展から国民全体のヘルスケアソリューションへ

“成長する電子カルテ”をコンセプトにした富士通のHOPE/EGMAIN(ホープ/イージーメイン)シリーズ。新開発のHOPE/EGMAIN-GX(ホープ/イージーメイン-ジーエックス)では本格的な診療支援機能も実装され確実に進歩を遂げている。

富士通における電子カルテシステムソリューションの考え方、将来の展望について、医療・大学統括営業部 医療第一営業部担当課長の稲川和昌、ヘルスケアソリューション事業本部 医療システム営業部の片桐久道に話を聞いた。

電子カルテはカスタマイズから標準化の時代へ
-充実するパッケージの標準機能-

医療をとりまく環境が変化するにつれ、医療制度改革や診療報酬改定に適時対応していく重要度も増し、電子カルテの機能にも機動性や柔軟性が求められている。

「診療報酬改定を例に挙げると、近年ますます細分化され、しかも会計部門だけに拠らず、診療部門・看護部門・コメディカル部門など、多方面に影響が出るようになってきているので、電子カルテのレベルアップには細心の注意が必要です。」と稲川は語る。

「電子カルテシステムの初期の頃は、現場の医療者の要望を第一義に、いかにカスタマイズするかということに意識が集中していました。膨大な工数をかけて機能をつくりこんでいく事が当たり前だったのです。
ところが、システムの機能拡張の頻度が増すにつれ、カスタマイズによるコストの増大と、システム品質の低下リスクというデメリットが大きくなってきました。命をあずかる現場ですから、システムの安定化へのニーズが大きく高まったのです。」

富士通ではこのような時代の動向をうけて、2003年からお客様にパッケージ導入によるシステム標準化の提案を積極的におこなってきた。パッケージ導入の利点を片桐は次のように話す。

「導入期間が短くコストの低減ができる、とお客様には喜んでいただいています。もちろん、低コストや短期間での導入はパッケージの魅力ですが、それに加えてシステム導入のプロセス、その後の機能拡張のプロセスを見える化できることが大きなメリットです。

オリジナル開発のシステムですと、拡張を前提に仕様設計していないこともあり、その後の度重なるカスタマイズで、システムが複雑化しトラブルが頻繁に発生したり、トラブルの原因が分からないなどの問題がありました。

パッケージであれば、拡張を前提に仕様設計をしており、導入の各フェーズで何をどうしたかが把握できていますので、たとえトラブルが起きたとしてもその要因が確実にたどれて、オリジナル開発システムに比べると格段に早く復旧します。それがお客様ニーズの第一義であるシステムの安定化へつながっていくことになります。

最初はパッケージということで扱いにくいのではないかと心配されるお客様もいらっしゃいますが、導入期間が短く、簡単操作で使いやすい、コスト削減もできて安定しているという評価を多くいただいています。」

「標準機能適用に際しては500以上の可変項目を用意しているので多様なニーズにも十分対応が可能です。パッケージの機能にあわせるためにお客様がご苦労なさるということはほとんどありません。
汎用性に富み、パッケージとしての完成度も高いので、導入時の煩雑さもほとんどなく、すぐに運用でき、導入時のイメージが一新した、と言われるお客様が多いですね。

そして提案時にはデモ機にて実際の使用画面を見ていただきながらご説明させていただきますので、お客様も運用イメージがつかみやすく、より高い次元で話を進めることができます。実際の運用とのギャップが少なく導入フェーズの短縮化にも役立っています。」

品質とは安全性を担保すること、
そして常に最新のソリューションを提供すること

電子カルテに限らず、ITシステムは品質がキーであると稲川は語る。
「システムにおける品質には2つあります。ひとつにはシステムダウンすることなく安定して稼働する品質であり、もうひとつはお客様のニーズとギャップがないソリューションを提供できるという品質です。」

「HOPE/EGMAINではお客様の要望を適宜とりいれたり、診療報酬改定、介護報酬改定、制度改正に対応するために、年一回プログラムのレベルアップをはかっています。
そのため、初期の頃に比較すると現在はソースプログラムがおよそ十数倍に増えています。ソースプログラムが増えれば、それだけシステムに負荷がかかりますし、不具合も出る確立が高くなります。
そこで富士通では、システムの安定稼働、安全性の担保といった品質の安定化のために、プログラムソース、開発プロセス、成果物それぞれに対して第三者による客観的な検証を実施しています。」

さらにサポートサービスの品質も確実にあがってきていると片桐はいう。
「過去の障害事例を分析し、それを確実に開発へフィードバックするという体制をつくり、開発段階で極力リスクを減らす工夫をしています。また、システムがカスタマイズされていた頃には、担当のシステムエンジニアしかトラブルシューティングできないということもままありましたが、標準化した現在では『広域運用監視センター』で24時間365日休みなく集中監視しており、トラブルにも即時対応することが可能です。現場にすぐに駆けつけられる地元密着のサポート体制をしいていますので、お客様には安心していただけています。」

「またお客様に最適なご提案をするために、営業もシステムエンジニアも法改正や情報処理技術だけでなく、医療分野・医療情報システムといった専門知識を日々勉強しています。たとえば富士通のシステムエンジニアは、医療情報技師の資格を積極的に取得しています。
お客様からはいろいろなご相談を受けます。その際『なぜ必要なのか?』『本当に必要なものか?』といった、本来の目的をお客様に問いかけることで、要望を整理しながら、お客様にとって最適なソリューションをご提案できるように心がけています。」

注記

(注)医療情報技師
日本医療情報学会が資格付与する民間資格。病院情報システムの開発・運営・保守が主な業務となり、その特質上、情報技術だけでなく医療分野・医療情報システムの知識が必要。

2008年7月22日 公開

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