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企業価値を高めるための安心安全ソリューション SafetyValue(セーフティバリュー)への進化

今回は、安心安全ソリューションに携わるそれぞれの現場から、TRIOLE(トリオーレ)ビジネス推進本部の山口和彦、サービスビジネス本部のサービスコンダクター新名儀和(シンミョウヨシカズ)、セキュリティソリューション本部の堀口敦課長の3人に話を聞いた。

利用シーンレベル全集を活用した情報セキュリティ対策の検討

「オープン化やマルチベンダー化、そして急速な技術進歩により、システムは複雑化し、加えてシステムの属人化が進むなど、情報システム部門ではさまざまな課題を抱えていらっしゃいます。内部統制の対応として注目されている情報セキュリティもその一つです。」と安心安全ソリューションのなかの情報セキュリティの現場で、セキュリティ最適化を支援する利用シーンレベル全集を開発、推進しているTRIOLEビジネス本部の山口は語る。

「お客様はシステム構築に際して、何からどう着手すべきか悩まれており、私たちITベンダーも、多種多様な製品群より、どの商品をどう提案すべきか戸惑うケースがあります。

こんな時に威力を発揮するのが『利用シーンレベル全集』です。現状分析(AsIs)をおこない、将来はどのレベルにもっていくか(ToBe)、直近の実施すべき目標を何にするか(Target)の優先順位を簡単に立案することができます。IT投資の中長期計画を立てる上でも有益です。

この利用シーンレベル全集は、富士通がこれまで蓄積した事例(累計約15,000件)をもとに抽出した29の利用シーンと、利用シーンごとの6段階のシステムモデルからなっています。そのなかで情報セキュリティは、セキュリティ管理/セキュリティ監査、社員に対する統制など4つの利用シーンからなっています。

セキュリティにおいても同様で、アクセスコントロールやログ収集など、何をどこまでやるべきか悩んでいるお客様が多くいらっしゃいます。

レベルごとのシステムイメージ図を見ながら会話することで、お客様とのコミュニケーションが密になりますから、考えの行き違いがなくなり、問題に対する共通認識を醸成することができます。これまでセキュリティは難しいと感じられていたお客様からも、『わかりやすくセキュリティへの苦手意識がなくなった』と、嬉しいコメントもいただいております。」

情報系セキュリティと物理的なセキュリティとの連携

「富士通ではセキュリティソリューションに関し、豊富な製品をご提供していますが、最近では情報セキュリティとフィジカルセキュリティを連携し、人事・総務部門向けのオフィスセキュリティに積極的に取り組んでいます。」と言う堀口は、安心安全ソリューションの一分野であるフィジカルセキュリティの開発事業部で、施設管理や入退室管理システムなどの構築、実践を推進している。

「セキュリティはトレンドとして伸びてはいても、まだまだ保険的な位置づけと考えている経営者の方が多いのが現実です。『入退室管理においては、IDカード認証と、入退室管理の証跡で対策がとれている』という声が多いのです。

しかし現実問題、一人がカードを使って扉を開ければ、それに続いて次から次へとヒトが入ってしまう状況でセキュリティが万全と言えるでしょうか。

富士通では、セキュリティ統制のために、「認証・アンデンティティマネジメント」、「アクセスコントロール」、「証跡管理」、「集中管理」の4つの要件が重要であると考えています。

フィジカルセキュリティも同様で、「認証・アイデンティティマネジメント」では手のひら静脈による認証、「アクセスコントロール」では建物のエリアや情報の権限設定、「証跡管理」では利用履歴を一括管理、「集中管理」では複数のセキュリティ設備の監視、操作などを実現しています。

もっとも、建物全体のセキュリティを万全にしようとなると、多大な費用がかかりますので、お客様には、まずセキュリティレベルを空間ごとに区分けし、レベルに応じた対策を段階的に導入するようご提案しています。」

お客様視点に立った徹底したヒアリング

上記で紹介したツールを活用し、お客様に最適な製品やサービス、セキュリティの各種提案をおこなっているのがサービスコンダクターの新名だ。

「サービスコンダクターは営業に同行し、安心安全ソリューションをはじめとするサービス商品をご提案します。お客様の実情に合わせて、商品やサービスをコーディネートし最適なご提案をする役割を果たしています。

3年前に25名でスタートしたサービスコンダクターは、今や100名に拡大し全国で活躍しています。
現場主義に徹し、お客様を訪問することで、お客様の真の課題をかぎ分け、お客様への最適な提案を推進しています。」

現場活動を通じて得た新名のポリシーは、「案件にもよりますが打ち合わせに際しては、総務部門や、情報システム部門などの複数部門のご担当に必ず同席していただく」というものである。

「一部門のご担当者からお話をうかがっても全体が把握できない場合が多々あります。 情報システム部門に所属しているお客様、経理・総務部門などに所属しているお客様、それぞれのお客様の悩みや課題を把握することが課題解決に向けたスピードアップにつながります。」

部分最適に陥りがちなお客様の実情について、新名はこのように述べた。

「セキュリティに関しても、お客様の要望を詳細に聞き出し、予算、規模、必要性などに応じた、適切なソリューションをご提案しています。

お客様は多かれ少なかれ、何らかのセキュリティ対策は意識されていますが、一口にセキュリティといってもその守備範囲は広く、何をどう始めたら良いかわからないというお客様もまだまだいらっしゃいます。

また最近では規模の大小に関わらず、「リモートデータバックアップサービス」などをはじめとした事業継続のニーズも高く、提案機会が非常に増えてきています。

さらに最近では、人事・総務部門のお客様から、会計監査での指摘事項への対応や、内部統制や事業継続・セキュリティに関する問い合わせが多くなってきています。

ますます、私たちサービスコンダクターの活動の場が広がっていくと考えています。」

モバイル、ユビキタス社会を見据えて

ビジネスでのモバイルの活用などユビキタス社会が進むなか、セキュリティもまた日々進化が求められている。

「セキュリティは情報資産をどう守るのかということが重要なひとつです。情報は紛失や誤操作で漏れる場合もありますし、最近では、PCだけではなく、携帯電話、スマートフォンなどのモバイル端末から情報漏えいするケースも増えています。システムやネットワークが複雑化、肥大化するに伴い、情報漏えいのリスクがさらに高まります。

このような市場背景から、私どもはセキュリティを中心としたビジネスでも、ユビキタス社会やプラットフォームの変化、さらには運用面にまで配慮した利用シーンレベル全集の最新化をおこない、お客様のニーズを捉え続けていきます。」と山口はいう。

未来のセキュリティの行方について堀口は語る。

「安全を確保するために情報をどこに置くか、どのように取り出せる形にするか、用途に従い精査、整理されていくでしょう。 情報を安全な場所に集約して保管し、いくつかの条件が合致した場合に限り情報として取り出せる。ネット上の中間で奪い取っても全然意味をなさない、そういった社会インフラに発展していくのではないでしょうか。常に未来のセキュリティのあり方を見つめてソリューションを提供したいと思っています。

またセキュリティ技術は環境への取り組みの1つである、省エネ技術と同一線上に存在するものだと考えています。というのもセキュリティ技術は人の位置をある程度、補足することができ、必要な場所だけ設備を稼動させるといった、エネルギーマネジメントとも深く関係しているからです。」

「富士通のコンセプトである“夢をかたちに”に集約されるように、富士通はお客様の要望を形にする技術とノウハウを持っています。この言葉を常に心に置き、いつでもお客様のそばにいてサポートできる体制でいたいと思います。」新名が最後に締めくくった。

静脈認証による高度なセキュリティの構築、施設管理による省エネの実現、お客様の企業価値の向上など、さまざまな側面より富士通の安心安全ソリューションを提供していきたいと3人はその抱負を語った。

「技術中心」から「マネジメント中心」へ、「システムを止めない」から「ビジネスを止めない」へ、そして部分的な安全からサプライチェーン全体の事業継続へと、富士通は「守り」+「攻め」の安心安全ソリューション「SafetyValue」を展開している。

[2008年7月1日 公開]

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