危険な「めまい」 危険ではない「めまい」
アイススケートの選手はあんなに回転してよく目が回らないな。と感心したことはありませんか?私だったら4,5回転で体はフラフラ、目はグルグル・・・倒れてしまいそうです。
でも、回転しなくても急に「めまい」が起きることもありますよね。
その場に座ってすぐに治るものならいいですが、場合によっては大変危険な病気がひそんでいるかもしれない「めまい」もあります。
めまいは、体のバランスを保つ仕組みのどこかが乱れてしまうためおきるようです。特に平衡感覚を保つのに大切な「耳」と、耳からの情報を統合して手足の動きなどを調節する「小脳」などに原因があることがあります。
耳の中の「三半規管(さんはんきかん)」は、その名の通り三本の半円状の管が、それぞれ直角に向き合っており、中にはリンパ液が満たされています。体や頭が回転するとリンパ液が流れ、それを「上下・左右・水平」の三方向から感じ取っているのです。
また、三半規管につながっている「前庭(ぜんてい)」が、重力の向きなどを感じ、その情報を小脳に伝えます。
耳が原因で起こるめまいを「末梢性めまい」と言い、耳鳴りや難聴を伴うものには主に「メニエール病」などがあり、耳鳴などを伴わないめまいには「BPPV(良性発作性頭位めまい症)」「前庭神経炎」などがあります。
いずれも命にかかわるような病気ではありません。
メニエール病は、吐き気を伴い、長いと半日ほど症状が続くこともあり、不定期に繰り返すようです。ストレスの影響を受けやすい病気で、まじめで几帳面な人などがなりやすいとも言われています。
BPPVは、急に寝返りを打つなどちょっとした頭の位置の移動などで起こり、1~2分でおさまります。
前庭神経炎は、風邪をひいた後などに起こることが多く、吐き気を伴う激しいめまいが数日続きます。ウイルス感染によるものと考えられています。
耳が原因ではなく、脳が原因でおこるめまいもあります。「中枢性めまい」と言い、ストレスや動脈硬化などによって、小脳に送られる動脈の血流が悪くなって酸素などが不足するとめまいが起きたり、脳梗塞や脳腫瘍でもめまいが起きたりすることがあります。
それら脳の出血や梗塞などによる中枢性めまいは、大変危険です。めまい以外に、

- ものが二重に見えたり、かすんだりする
- 激しい頭痛や嘔吐がある
- 手足がしびれて自由に動かせない
- 意識がなくなる
などの症状がある場合は、脳の重大な病気の可能性もありますから、医療機関で受診してください。
耳が原因の末梢性めまいの場合は耳鼻咽喉科で、脳が原因の中枢性めまいでは神経内科や脳神経外科が専門となりますが、自分のめまいがどちらの原因か分からないことが多いと思いますので、総合病院を受診するのがよいでしょう。
また、受診のときにめまいが治まっているため異常が見つからないということもよくあります。いろいろな検査をしても分からない場合は一過性のものと考えられます。それほど心配はいらないでしょう。
ですが、何度もめまいを繰り返さないように、生活習慣を考え直してみたり、ストレスを解消するようにしてみたりすることが必要かもしれません。
経営コンサルタント 島田 圭子
[2005年7月12日 掲載]
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