「低血圧」暖かくなったら要注意!
“高血圧”と言えば、危険な病気を引き起こすかもしれないと、注意している人は多いでしょう。ところが“低血圧”で「朝起きられないの」「疲れやすいんだ」と言っても、それって怠けているのでは?と思われがちですよね。
確かに低血圧は、命にかかわるような病気を引き起こすことはありませんし、通常は治療して血圧をわざわざ上げる必要もありません。しかし、程度によっては生活に支障をきたすこともあり、しかも周囲に理解されにくいという問題もあります。
その低血圧の症状が、冬から春になると出やすくなるということをご存知でしょうか。
気温が高くなり暖かくなってくると、それまで寒くて縮こまっていた血管や、その周囲の筋肉が緩んでしまい、心臓へ血液を戻す力が弱くなるため低血圧の症状が出やすくなるようです。
また、寒い冬に比べて汗をかくようになるので、水分が奪われ血液の量も減少しがちということも考えられます。
数値がいくつだと「低血圧」という明確な基準はありませんが、一般的には、安静時で最大が100mmHg以下、最小が60mmHg以下を目安とすることが多いようです。(でも最小値はあまり重要視されません)
低血圧は主に、「本態性(一次性)低血圧」「症候性(二次性)低血圧」「起立性低血圧」の3つに分類されます。
低血圧のほとんどは本態性低血圧で、「本態性」とは「原因不明」のこと。原因不明といっても怖がることはなく、いわゆる“体質的”なものであり、遺伝によるものかもしれません。日常生活に支障がなければまったく問題ありません。
症候性低血圧は、他の何らかの病気が原因で血圧が低くなっていることをいいます。もとの病気を治すことが必要です。
起立性低血圧とは、例えば朝起きて立ち上がったとき、朝礼などで立ち続けたときに起こる「立ちくらみ」などが主な症状です。下半身にたまった血液が心臓に戻りにくくなるため起こるもので、普段は低血圧ではなくても動いたときの最大血圧が20mmHg以上低くなる場合をいうので、「高血圧」の人でも「起立性低血圧」になりえます。
最近、中高年で起立性低血圧になる例が多いとも言われています。特に、夜中にトイレに起きたときに頭を打ったり骨折をしたりする人もいます。起き上がるときはいきおいよく飛び起きず、そっと上半身を起こして3つ数えてからゆっくり立ち上がるといいでしょう。
起立性低血圧かどうかは、横になっているときと立ち上がって数分たってからの血圧をそれぞれ測って比べ、立ち上がったときの最大血圧が20mmHg以上低くなっているかどうかで判断できます。
その場合は、血管のまわりの筋肉を鍛えることで症状が起こりにくくなりますので、エアロビクスなどの運動や筋力トレーニングなどで鍛えるのがいいでしょう。日ごろ運動不足の人がおこりやすいようです。
起立性と似た原因で「食後性低血圧」というものもあります。食後、消化のために胃に血液がたまって心臓に戻りにくくなるために起こります。横になっている時間の長い老人などが起きて食事をする場合などに起こることもよくあります。食後に吐き気や胃のもたれを感じるようです。
食事の回数を多くして、一回の量を減らすのがいいようです。また、カフェインに血液の戻りをよくする作用がありますので食後のコーヒーなどもいいですね。
冬から春になると・・・という訳ではなく、寒いところから急に暖かいところに移動しても同じです。冬の朝、走って満員電車に駆け込んだり、お風呂場の温度差などでも同じような症状がでることがありますので気をつけて下さい。
経営コンサルタント 島田 圭子
[2005年4月13日 掲載]
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