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吸わない人も・・・怖い“肺がん”

肺がんの罹患数・死亡数の増加は著しく、2002年には男性では4万以上、女性では約1万5千もの人が死亡しています。
肺がんの主な原因としてタバコが挙げられますが、吸わないからといって安心できるわけではありません。タバコを吸わない女性でも発病する人が増えているとのこと。
その肺がんについて、少々お話ししましょう。

人の右肺は上葉・中葉・下葉から構成され、左肺は上葉と下葉からなり、左右の肺とノドが気管でつながっています。
その気管など肺の入り口付近に発生するガンは喫煙者に多くみられますが、肺の奥の方で発生する肺がんは、非喫煙者に多く見られるのです。
また、腺がん・扁平上皮がん・大細胞がん・小細胞がんなど、肺がんもいろいろな分類があります。発育速度がやや遅いが比較的小さいうちから転移しやすいもの、転移しにくく早期に完全切除すれば治癒の可能性が高いもの、また、小さいうちから転移しやすく発見されたときにはすでに進行していると言われる怖いものまで、いろいろです。

肺がんが恐ろしいといわれるのは、肺が血管に取り囲まれリンパ系が発達しているために、リンパ節を始め、肝臓、副腎、または脳や骨にも転移しやすいからでしょう。また、自覚症状がない場合が多いため、治療が難しいとも言われています。

しつこい咳や痰などの初期症状をカゼと思って見逃したりしないことや、定期的に検診を受けることが重要です。特に、腺がんの初期は自覚症状がほとんどありませんが、レントゲンやCT画像に比較的早くから病巣が写りやすいようです。

肺がんを発見するには以下のような検査があります。

  • 喀痰(かくたん)細胞診
    肺門部にできたガンの発見に有効ですので、タバコを吸わない人にはあまり意味がありません。精度を上げるために3日間に渡って痰を採り、その細胞を顕微鏡で点検します。
    痰が出ない人も、肺内に霧を入れて痰を排出させ、採取することがあります。
  • 胸部X線検査
    上記で述べたように、自覚症状がほとんどない腺がんなどの肺野型肺がんの発見に有効です。
    肺門型肺がんの場合は、心臓や血管が邪魔をして影が写りにくいようです。
  • CT検査
    肺の断層写真を解析してガンを見つける方法で、胸部X線で異常があった場合に行われます。最近ではより精度が高まったヘリカルCTという検査方法もあり、徐々に普及されてきています。
  • 気管支鏡検査
    胸部X線やCT検査では細胞のチェックができませんので、ファイバースコープによる検査を行い、細胞や組織を採取して調べます。

すでに有名な話ですが、タバコを吸っている本人よりも、近くでその煙を吸っている人の方が、害が大きいというのはご存知でしょうか。
本人はフィルターを通して吸っていますが、近くにいる人は、タバコの先から出ている煙から、発ガン物質の含有量が多いニコチン・タール・一酸化炭素などを直接吸ってしまうからです。
もし低タールのタバコを吸っていたとしても間接喫煙する煙に含まれる発ガン物質の量はかえって増加するとも言われています。
それらも含め、タバコを吸わなければ肺がん患者は60%も減るとも言われています。
せめて愛する家族を巻き込まないように気をつけてくださいね。

経営コンサルタント 島田 圭子
[2005年1月19日 掲載]

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