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慢性閉塞性肺疾患(COPD)に気をつけろ

一日に吸うタバコの本数 × 喫煙年数 が 400 を超えている

そのような方は、「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」を一度疑ってみてください。
これは、肺気腫と慢性気管支炎という二つの病気を合わせた総称で、一人の患者に両方共存していることが多いためそう呼ばれるようになりました。

要するに、息切れやセキ、痰を特徴とする呼吸器疾患なのですが、その原因は主として「タバコ」だからです。

愛煙家の方で、禁煙をすすめられると「肺がんになってもいいのだ!」と言う方いませんか?まだまだ大丈夫と思っているのでしょうが、肺がんになる前に、この恐ろしい病気になってしまう患者数がとても増えていることをよく理解してからその1本を吸ってください。

厚生労働省の96年の調査で患者数は約22万人と発表されていますが、別の調査では500万人以上もの、潜在的な患者が存在すると言われています。

近年この病気が認知され始めたため、医療機関を受診する人も増えていますが、風邪がなおらない、息切れは年のせいである、肺炎である、などとして対処してしまうこともあるので潜在的な患者がまだまだ多いと思われるのです。

COPDの主な症状は、せき・痰・息切れなど、いわゆる呼吸器症状ですが、そのほかに全身に以下のどちらかの症状がでることがあります。

  1. 痩せて筋力が落ちる
  2. 太って足腰が痛み、骨粗しょう症の症状がでて、筋力がおちる

なぜ対照的な二つの体型に変わってしまうのかは解明されていません。

そのほか共通して、疲れやすい、夜中に苦しくなり熟睡できない、などの症状があります。

そして、肺炎・結核・難治性の胃潰瘍・骨粗しょう症・肺がんを併発することがあります。

全喫煙者の約20%がCOPDを発症すると言われています。喫煙の影響が蓄積され、高齢者ほどその患者数は増えますが、若くてもこの病気にかかる方はいます。若者ほどタバコに興味を持ち、いったん吸ってしまうと依存性が高くなります。10歳で吸い始めたため38歳でCOPDになった人、一日60本吸っているためCOPDになった20代の人など、要は冒頭の計算のように、合計本数が高い人ほどその可能性は高くなります。

前述したとおり、呼吸器だけの病気ではないので全身を調べる必要があり、治療に時間も費用もかかります。

治療費は、軽症の人で一ヶ月に3万円程度、重くなって慢性呼吸不全となり、酸素吸入が必要となると一ヶ月に12万円程度かかります。

急に症状が悪化する「急性憎悪」が一度おきると30万~80万円程度かかり、それを一年に何回も繰り返すことになります。もちろん死亡率も高くなります。 軽度のうちに治療を始めることが何より大切ですね。

ところが残念ながら、現在ではこの病気を完全に治すことはできません。

「症状をやわらげる」治療法しかありませんが、その一番は「禁煙」です。そして投薬も行いますが、効き目は人それぞれで、副作用の可能性もあります。

次に、「栄養」と「運動」も重要です。病気によって太る人と痩せる人がいますので、人によって全くその方法は違ってきます。

このまま喫煙を続けて大丈夫でしょうか。手術や治療で完全に治る病気ではありません。そのとき後悔しても健康な体は取り戻せないということを忘れないで下さい。

経営コンサルタント 小林 桂子
[2004年3月 掲載]

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