健康診断ではみつからない「糖尿病」!
年1回の健康診断で血糖値が正常だったので、「異常なし」と診断され、糖尿病ではないと思われた方、さぞかし安心されたでしょう。
厚生労働省の糖尿病実態調査によると、現在、糖尿病の可能性があると推測される人は、1370万人だそうです。(平成9年の調査)その1370万人の中に自分ははいっていない・・・うっしっし。と、思っているでしょう。
本当にそうでしょうか。
1370万人のうちの55%の人は治療を受けていません。なぜなら、そのうち22%の人は、健康診断で「異常なし」と言われたからです!
そうです。健康診断で「異常なし」と診断されても、「糖尿病でない」とは断言できないのです!
糖尿病は、血糖中のブドウ糖が異常に増加して高血糖の状態が続く病気です。血糖値は食事をとることによって変動します。朝食前の血糖値が一日のうちで最も安定しているため、健康診断の日は朝食を摂らないようにと言われますが、その空腹時の血糖値を測定し、その数値から食後の血糖値 が推測され、正常・異常が判断されるのです。ただし、検査時の値が正常でも、食後、急激に血糖値が上がる人もいるのです。
空腹時の血糖値が、126mg/dl以上である人は、糖尿病の恐れがあるので、二次検査を受けることになるでしょう。二次検査で糖尿病と診断されれば、治療が必要です。ちゃんと治療しましょうね。
ところが問題なのは、以下の方たちです。
血糖値が110~126mg/dl未満で、「異常なし」と診断されたが・・・
- 肥満である!("お腹が出ている"程度でも40歳以上の方ならば要注意です)
- 家族や親戚に糖尿病の人がいる!(必ず医師にその旨を伝えましょう)
- 次のような症状がある!(視力の低下・たんぱく尿・胃のもたれ・・・など。別の原因もありますが、糖尿病の合併症の症状の場合も考えられます)
そんな方は、必ず二次検査を受けて下さい。
一次検査で異常があったが、二次検査で「正常」だった方・・・
油断はできません。
二次検査を受けるように言われた方は、糖尿病になりやすい傾向があるのです。症状がなくても、今後も健康診断でしっかり検査・把握しておく必要があるでしょう。
あるいは、全く正常とされた方でも、「のどが渇く」「多尿・頻尿」「体重減少」など、糖尿病の症状かもしれません。
二次検査を受けることをおすすめします。
初期の糖尿病は自覚症状があまりありません。ですが放置しておくと「動脈硬化」「心筋梗塞」「脳梗塞」など、命にかかわるような合併症をひきおこすことがあります。
特に40歳を過ぎたら、必ず定期的に健康診断を受けて、「異常なし」の言葉だけを鵜呑みにせずに、その数値まで把握しておきましょう。
徹底的に検査して、それから「安心」しても遅くないですよね。
経営コンサルタント小林 桂子
[2003年9月26日 掲載]
ジャーナル最新のテーマ
お客様の声をお聞かせください

富士通ジャーナルに掲載している記事やコンテンツについてのご意見・ご感想を、ぜひお寄せください。
お寄せいただいたご意見・ご感想については、富士通からの回答をお約束するものではありません。ご了承ください。
なお、富士通からのご回答を必要とするお問い合わせについては、
富士通ジャーナルに関するお問い合わせをご利用ください。





