覚悟が必要?「脳ドック」
今、この原稿を読んで頂いているあなたは、健康にも気をつけて毎年健康診断や人間ドックを受けていることでしょう。
でも、「脳ドック」はどうでしょうか。
脳ドックは、脳や頭頸部の病変を検査するものですが、たいていはMR装置に20分程度横になるだけで、脳動脈瘤、脳動静脈奇形、動脈の閉鎖、狭窄、脳腫瘍、脳の萎縮などが分かります。
そこでなんと、受診者の20人に1人の割合で「脳動脈瘤」が発見されるようです。人間ドッグで胃がんなどが発見されるよりもずっと高い確率です。
その脳動脈瘤がそのまま膨らんで破れると、くも膜下出血を引き起こしたりします。くも膜下出血は働き盛りの人に多い、とても恐い病気ですが、その、脳ドッグでよく見つかるという無症候性の未破裂脳動脈瘤が実際に破裂する確率は4分の1程度。脳動脈瘤が見つかったからといって、パニックになる必要はありません。
また、その大きさや形状、部位によって手術をするかしないか決まりますが、実はその方針が病院や医師によって異なります。まだ基準が確定していないようです。
手術を行うにしても、脳に手を加えるため、そう簡単にはいきません。また、心臓病や糖尿病などを患っている人や、高齢者だと手術ができない場合もあります。
こんなことを言うと恐くて受診できないかもしれませんね。 でも、ぜひ脳ドックをおすすめしたい人たちは、
- 40歳から70代前半までの人
- 高血圧や、喫煙者など、脳卒中の危険が高い人
- くも膜下出血をおこした血縁者がいる人
などです。
脳ドックで何か異常が見つかるかもしれませんので、覚悟して臨む必要がありますが、もし、異常があったときは落ち着いて、それからじっくり信頼できる医師を探してください。
異常といっても、それはすぐに治療を必要とする「病気」ではなく、治療を必要とするような病気になるうる「発生要因」であることがほとんどですので、その時間は十分あるでしょう。
経営コンサルタント小林 桂子
[2003年5月6日 掲載]
ジャーナル最新のテーマ
お客様の声をお聞かせください

富士通ジャーナルに掲載している記事やコンテンツについてのご意見・ご感想を、ぜひお寄せください。
お寄せいただいたご意見・ご感想については、富士通からの回答をお約束するものではありません。ご了承ください。
なお、富士通からのご回答を必要とするお問い合わせについては、
富士通ジャーナルに関するお問い合わせをご利用ください。





