メールでなくちゃ話せない~ふれあい恐怖症候群~
仕事も覚え、活躍している20~30代の社会人で、近年、新しいココロのトラブルを起こす人が少なくありません。
「ふれあい恐怖症候群」といって、仕事は普通にこなすことができるのですが、他人との距離のとりかたがわからず、対人関係を結ぶのに恐怖を覚えてしまうという症状があります。
もし嫌われたらどうしよう・・・など、自分が傷つきたくないという心から、特に1対1の人間関係を避けようとしたり、マニュアル化された事には力を発揮するものの、突発的な問題がおこったときには融通をきかすことができず、臨機応変に対応できないというものです。
子供の頃からごく限られた人間とだけ過ごし、テレビゲームやインターネットなど、一人で遊ぶ事が多い環境が増えているせいか、会社でも電子メールや携帯電話などを通さないと、面と向かっては自己表現ができないというのです。
「ふれあい恐怖症候群」は、治療を要する場合と必要のない場合があります。
まずは本人が“友人・恋愛ができなくても問題ない”と、まったく悩んでいないのならば治療の必要はありません。
ですが、仕事上でトラブルになってしまう場合は問題です。職場の上司や同僚、取引先とよくトラブルを起こすようでしたら、治療したほうがよいでしょう。
周囲が治療をすすめても、本人が精神科をおとずれる事を嫌がる場合があります。そういった時には、まず周囲の人が直接精神科をおとずれ、医師に相談してみましょう。本人がどのように受診すればよいのか、アドバイスを聞いて、伝えてあげ、安心させてあげましょう。ただし、本人が受診しないと健康保険は適用にはなりません。
また、「ふれあい恐怖症候群」は新しい問題なので、まだ精神科でも専門で診療しているところは少ないようです。先に、市役所や保健所、精神保健福祉センターなどに問い合わせてみたほうがいいでしょう。
治療はカウンセリングが中心となります。それにより、本人の考え方を変えていくのです。1対1のカウンセリングだけでなく、グループで職場や家庭を想定して練習することもあります。
順調にすすめば、4~5ヶ月くらいで大きく変わることができ、友人も増え、会社でのトラブルも減るでしょう。
治療するまでではなくとも、あなたは「ふれあい恐怖症候群」予備軍となっていませんか?
失敗を恐れず、自分のことばかり考えないで、でも自分の考えをハッキリ主張できることが大切です。
電子メールなどの機器に頼ってばかりいないで、身近な人とは直接会話するように心がけましょう。
経営コンサルタント小林 桂子
[2003年3月24日 掲載]
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