Fujitsu The Possibilities are Infinite

 

  1. ホーム >
  2. 富士通ジャーナル >
  3. 新着一覧 >
  4. 富士通フォーラム2009 >
  5. 現場視線から業務の課題を改善するフィールド・イノベータ(FIer)

現場視線から業務の課題を改善するフィールド・イノベータ(FIer)

総合化学メーカー三井化学株式会社様の市原工場では、工場改革を進めるにあたり、事務量が増え、日常業務に追われている物流管理業務の見直しが大きなテーマになっていました。富士通のFIerは、独自の手法を活用し、作業を分析。短期間で改善施策をご提案し、部門を越えた改善活動に貢献しています。


[連載索引] 富士通フォーラム2009 |  富士通の変革 - お客様のかけがえのないパートナーに - |  フィールド・イノベータ活用事例/三井化学株式会社様 |  富士通フォーラム2009 今年の見所 |


現場の把握から効果的な業務改善施策を早期に実施

三井化学株式会社様は、自動車・電子・情報材料、生活・環境・エネルギー、包装材料などの幅広い分野で新しい技術と素材を提供する世界有数の総合化学メーカーです。

「私どもの工場では、多種多量の原材料、製品の管理が必要です。また、新プラントの稼働に伴い取扱数量は増加の一途をたどっていますが、社員一人ひとりが日常業務に専念しているため、なかなか全体的な業務改善が進まない状況でした」と、及川氏は現状を語られます。

三井化学株式会社様では工場全体の改革を進めているなかで、物流管理業務の改善が課題としてありました。

そこで、富士通はこの課題を受けて、システム部門で生産管理の実務経験を持つ寺井博を中心に、物流経験のある原山裕一、購買経験のある竹山裕、品質保証経験のある橋本隆というそれぞれに専門性を持った4名が、今回の業務改善プロジェクトに最適なメンバーとして集められ、取り組むことになりました。

「とにかく伝票処理やPCへの入力が非常に多いのです。私も同じ物流の管理部門の出身ですが、その量には本当に驚きました」と、FIerの原山は、業務の忙しさに目を見張りました。

FIerリーダーである寺井は「私たちFIerに与えられたテーマは、物流部門の業務の見直しによる効率化の推進です。そのためには、業務の現場の内側に入り込み、担当者の業務や課題、解決ポイントを「見える化」し、現場改善に即した効果的な施策を早期に実施すること。そして、現場部門と共同で改善活動に取り組み、自律的に改善ができるようにしていくことが大切です」と、語ります。

フィールドワークで業務の課題領域を明らかに

2008年6月にプロジェクトがスタート。最初に、お客様固有である化学業界の業務知識を得るため約2週間程度かけて、お客様から業務説明のレクチャーを受けました。短期間のうちに、業務を正確に理解しようというFIerの真摯な姿勢は、お客様との距離を縮め、信頼感の醸成へとつながっていきました。

「最初は、富士通のフィールド・イノベーション活動がどこまで本気か半信半疑でした。しかし、FIerの皆さんと活動を始めると、これは本気だと思いました」と、及川氏は話されます。

その後、通常手順ならば、担当者から直接聞き取りをおこなうインタビューを実施する流れとなりますが、現場はとにかく忙しく、インタビューの時間がなかなか取れません。そこで、実際の現場社員に密着し、業務の実態を観察することで、具体的な課題領域を明らかにしようと、手順を変えてすぐにフィールドワークを実施することにしました。

この手法では、業務に支障の出る質問などの行為は一切おこなわず、担当者の脇で業務を観察。お客様の業務時間中、作業内容や気づきを分・秒単位で記録する時間分析をおこないました。

段階的フィールドワークで、改善の解決ポイントを発見

フィールドワークの時間分析によって、伝票処理業務に多くの時間が割かれていることがわかりました。しかも伝票処理業務の内容としては、輸出に関するものが大半を占めていました。

そこで次の取り組みとして、輸出業務に絞り、2回目のフィールドワークを実施しました。今度は、輸送業務での具体的な作業内容を把握するためにビデオ撮影をおこない、担当者の処理フローを作成しました。

「問題点や不便さは慣れてしまうと当事者にはよくわからなくなりますが、第三者の目で観察することにより明らかにできます」と、取り組みへの価値を及川氏は語られます。

ビデオ分析をもとに作成したフローを、いくつかの角度からさらに詳しく調査をおこなった結果、倉庫間の運搬が多いことや、システム処理と伝票での指示が重複していること、一部で基幹システムの機能が業務にあっていない点があるなどの解決ポイントが見つかりました。

一連のフィールドワークによる事実確認と分析結果により、輸出業務の改善施策の方向性を提示し、早期に改善提案をおこなうことができました。

「今回のフィールドワークを通じて、きちんとしたデータを揃え、事実を客観的に捉えて、わかりやすく「見える化」し、皆さんの認識をあわせることがとても重要であると感じました」と、FIerの竹山は話します。

お客様の課題を解決する施策について、今後の方向性はワークショップなどで議論し、ある程度明確にすることができました。

「約30件の施策を一緒に考え出すことができ、すでに一部実行に移しています。我々自らが実践し、部門を越えた改善活動として推進していきたいと思います」と、及川氏は今後への意気込みを語られます。

お客様自らが業務改善を続ける組織を目標に

一連の活動や担当者とのワークショップ、マネージャーとのワークショップなどを通じて、長期的な方向性も見え、お客様自身の改善の機運も醸成されてきました。

この様な業務改善プロジェクトでは、物流部門内の改善から、関連部門との業務改善、そして最終的には、FIerの助けなしに、お客様自らが改善を続けていける組織に生まれ変わられることを目指しています。

富士通のFIerは、現場目線でお客様に新たな気づきを与える改善提案やお客様との日々の改善活動を通じて、お客様のかけがえのないパートナーになるために、努めてまいります。

富士通フォーラム2009 今年の見所

[2009年4月1日 公開]

現場起点での業務改善が革新のスパイラルをつくる

お客様の業務目線で語り、課題を解決できる、従来のシステム・インテグレータ(SIer)とは違うフィールド・イノベータ(FIer:エフアイヤー)。現在、お客様の現場で業務改善を進めるプロジェクトメンバーみずからが活動内容と今後の抱負を語ります。


ジャーナル最新のテーマ

今月のテーマ:新世代ERP 迅速な経営判断と戦略展開を支援します 続きを読む


今月のアンケート 第2回集計結果公開中 情報の「見える化」による予測の実現を望む声多数 2009年11月17日集計 気になる結果は?


お客様の声をお聞かせください

富士通ジャーナルに掲載している記事やコンテンツについてのご意見・ご感想を、ぜひお寄せください。

ご意見・ご感想フォーム いただいた、お客様の声


お寄せいただいたご意見・ご感想については、富士通からの回答をお約束するものではありません。ご了承ください。
なお、富士通からのご回答を必要とするお問い合わせについては、
富士通ジャーナルに関するお問い合わせをご利用ください。