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医療情報をワンストップソリューションで支え
進化し続ける電子カルテシステム『HOPE/EGMAIN-GX(ホープ/イージーメイン-ジーエックス)』

HOPE/EGMAIN-GXは、「お客様と共に成長する電子カルテシステム」として医療従事者の要望を取り入れながらレベルアップをはかり、従来のHOPE/EGMAIN-FX(ホープ/イージーメイン-エフエックス)とあわせて、現在約250施設に導入している。2008年7月にはHOPE/EGMAINシリーズのなかのEXとFXを統合し、さらに導入しやすくなったHOPE/EGMAIN-GXを発表。全国規模での集中サポートも開始し、充実の度合いを高めている。

開発を担当する富士通 ヘルスケア事業本部 医療ソリューション事業部第一ソリューション部の長田圭市、導入を担当する富士通関西システムズ 自治体・医療システム本部第一医療システム部の和田叔子、アフターサポートを担当している富士通ワイエフシー 医療ビジネス本部 広域ワンストップソリューション事業部課長の高田佳絵に話を聞いた。


ワンストップソリューションを実現するために

富士通の医療ソリューションへの取り組みは30余年におよぶ。フィールドSEを経験し、現在は開発を担当している長田はその歴史を語る。

「富士通は70年代後半から医療会計システムや臨床検査システムを開発し、80年代にはよりトータルな医療情報システムへ開発の裾野を広げました。これが現在の電子カルテの基盤となっており、病院様の規模にあわせた豊富な製品ラインナップの提供へとつながっています。」

低価格で短期導入ができるパッケージ化にもいち早く取り組んだ。

「パッケージの特徴はコストを抑え、なおかつスピーディーに導入できるところにありますが、診療報酬改定やDPC()導入など変化の多い医療業務に対応するためには、システム拡張やレベルアップに対応しやすいよう標準機能でご使用いただくのが望ましいです。しかし個々の病院様の特徴があるため、現実には難しい面がありました。これを富士通の電子カルテHOPE/EGMAIN-GXでは、500項目以上の機能をプログラム上で調整することによりノンカスタマイズで稼働でき、ほとんどの病院様において標準機能でお使いただけるようにしました。」

導入を担当する和田は次のように話す。

「私たちフィールドSEはお客様の声を直接聞き、お客様と一緒にシステムを考えていきます。HOPE/EGMAIN-FXおよびGXはノンカスタマイズでも、利用される環境や機能の組み合わせは病院様ごとに異なります。また病院内でも、職種や診療科により使われる用途が違ってきますので、それぞれの現場において最適な機能選択が必要です。さらには、他社のシステムと連携している場合など病院内システム全体を考えあわせながら総合的に判断しなければなりません。お客様のニーズを的確に把握する力や複雑な環境下でも柔軟に対応するといった総合力が、専門性の高いシステムには重要だと感じています。」

そして、導入後のアフターサポートを担当するのが高田だ。

「医療ワンストップサポートセンターは、電子カルテ(オーダリング)システムをご導入いただいたお客様を対象として2009年5月よりサービスを開始しています。従来ご提供していた広域運用監視ソリューションサービスをさらに発展させたもので、ハードトラブルへの即時対応だけではなく、電子カルテの操作に関するご質問やトラブルにも迅速に対応しています。病院様向けシステムの遠隔監視サービスを24時間/365日全国規模で展開するのは業界でもはじめてのことです。現在サポートセンターにはHOPE/EGMAIN-FXおよびGXの導入経験をもつSEがいます。医療という特殊な分野ですので、導入経験者がサポート部門にいることがとても重要で、その経験がないと、病院内業務や部門システムの違い、レベルアップによる機能の変化などもなかなか理解できません。現在、すべてのサポート人員が導入経験者なみにレベルアップできるよう教育を強化しているところです。」

高田は入社当時より医療業界にたずさわっており、システムをカスタマイズすることの善し悪しを肌で感じているという。

「システムをカスタマイズすることによって現場での使い勝手が増すという利点がありますが、反面、レベルアップやメンテナンスに時間を要し、不具合が起きる可能性が高いというリスクもあります。今日のようにめまぐるしく変化する医療業界にあっては、まずスピーディーな対応が求められます。ノンカスタマイズによるパッケージ化により、システムが「見える化」し、より素早く適切なサポートを提供できるようになります。これは病院様のみならず、業界全体にとってもメリットだと思います。」

専門性高い人材の育成とお客様のニーズをとらえる仕組み

電子カルテシステムHOPE/EGMAIN-GXには製販一体の体制が活きており、サポートセンターでの留意点は必ず現場へフィードバックすると高田はいう。

「お客様の障害に対応し要望を聞くサポートセンターは気づきの宝庫でもあります。何件も同じような問い合わせが出た場合はシステム上の問題の可能性がありますし、要望が多いものも迅速に開発サイドに伝える必要があります。障害に対する個々の対応とは別に、こういった情報を体系化しフィールドSEや開発サイドへ伝えることによって、よりよい製品づくりに貢献できればと考えています。」

このようなフィードバックはフィールドSEから開発へのルートももちろんあると和田はいう。

「お客様とやりとりのなかで汲み取ったニーズを開発へフィードバックし、先手を打ってシステムのレベルアップにつなげていければと考えています。SE同士の情報交換はもちろんのこと、サポート、開発側とも定期的にミーティングをもつようにしています。」

専門性の高い現場ならではの心構えもある。

「フィールドSEはITまわりの知識とは別に担当する分野の専門知識が必要です。特に医療業界はこの業界だけで通用する専門用語が多く、さらに病院様内部でも職種や診療科によって表現が違ったりするので、先生をはじめとする医療従事者の方々のお話を理解できるまでにはずいぶん勉強しました。」

さらにはITのプロとして、こちらの情報を相手に伝えなければならない。

「医療用語と同じようにIT用語もあります。普段私たちが当たり前のように用いて気にもとめていない用語が一般的には特殊だったりするものです。病院様へ電子カルテシステムのご説明をする時には、できるだけ平易な言葉に置き換えるように心がけています。」

一朝一夕には医療現場のフィールドSEは育たないため、富士通では資格制度を設けている。

「電子カルテについては、営業向けの『電子カルテセールススペシャリスト』、SE向けの『医療ワンストップスペシャリストSE』があります。社内資格ではあるのですが、こうした切磋琢磨する目標があるということが大切だと思います。」

人材育成の重要性について長田もいう。

「実績の積み重ねからくる厚みある対応が必要であるとともに、常に新しく人材を育成していくことが大切です。そして、テーマに基づいたワーキンググループでの勉強会や職種を超えた横つながりの連携で情報交換をおこない、理解を深めながら、電子カルテのレベルアップへつなげていくということも実践しています。」

和田も言葉を添える。

「さらには、私たちフィールドSEは地域に密着して活動するので、地域の独自色があります。それは電子カルテ導入規範を乱すものではなくむしろ地域ごとの良質な個性となっており、これを全国的に意見交換し知ることはまたひとつ見識が増え、勉強になります。」

厚みのある体制と活発な意見交換がトップシェアを生み出す要因ともいえる。

医療環境の変化にあわせて進化する電子カルテシステムの秘訣

フィールドSE間の情報の連携だけではなく、お客様間の情報やノウハウの共有は、すでにHOPE/EGMAIN-GXで実践している。

長田は次のようにいう。

「導入いただいたお客様がユーザーフォーラム『利用の達人』を通して知り合い、それぞれのご利用方法など意見交換されるというケースが非常に多いです。そしてその意見を開発に反映して、連携の動脈のなかを情報が絶え間なく流れているような、躍動感あふれる連携により作りあげられているのがHOPE/EGMAIN-GXです。」

和田は常に新鮮な気持ちでの取り組みが大切だという。

「医療を取り巻く状況はどんどん様変わりしていきます。電子カルテもあわせて変化していかなければなりません。立ち止まらずに進化していくこと、そして時には変化を見越した対応もできること。そんな電子カルテを目指しています。」

そして、万全なるサポートへの意気込みを高田は次のようにまとめる。

「ノートラブル。それが究極の目標です。予兆をきちんと探知できれば、障害が起きる前に防止手段を講じることもできます。いままでの事例を情報として体系化し、サポートの精度をあげていけば、決して不可能なことではないと感じています。」

HOPE/EGMAIN-GXのさらなる進化について長田は展望を語る。

「PHR(Personal Health Record)やEHR(Electronic Health Record)とよばれる生涯型電子カルテについて世界各国で速やかな対応が叫ばれていますが、いつでもどこでも患者様情報を見ることができるという一患者一カルテの時代の到来は目の前です。HOPE/EGMAIN-GXがそれを支えるシステムでありたいと願っています。」

富士通グループだけにとどまらず、お客様と共に、部門や立場を超えた大きな連携こそ、電子カルテシステムHOPE/EGMAIN-GXを成長させる源である。さらにその電子カルテの成長が医療の質の向上や業務の改善へとつながり、より大きなネットワークで日本の医療の充実に貢献していくことが富士通の願いである。

注記

(注)DPCとは :
Diagnosis Procedure Combinationの略。診断群分類に基づき定額支払いをする包括医療制度のこと。

[2009年7月7日 公開]

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