ユビキタスエコノミー
ユビキタスエコノミーとは、ユビキタスネットワークの進展により生じる社会経済の特質(総務省より抜粋)のことです。
家電と各機器(電気、ガス、水道、ベッド、洗面所、トイレ、健康器具、ゲーム、モニタリングカメラ、センサーなど)がネットワークで繋がることにより生活は大きく変わります。家庭内におけるエネルギー管理、セキュリティ管理、健康管理などが家に居ながらできるようになります。
たとえば、在宅療養患者が携行・装着するバイタルモニタから送られてくる血糖値・血圧などの情報やネットワークカメラによる患者の映像などをもとに、医師・訪問介護ステーションなどがリアルタイムに患者の状況を把握し生活をサポートするシステムや、遠隔地の家族へ状況を伝えるサービスなどが試行的に実施されています。
今後はさらに拡大し、予防医学の観点からフィットネスクラブで個人の検診データやトレーニングプログラムを一元管理し、健康促進のためのアドバイスをおこなったり、健康維持のための健康食品やサプリメントを販売したりするサービスも出現してきています。
ネットワーク上での機器の相互接続においては、家電の標準化(DLNA(注1)、PUCC(注2)、ECHONET(注3)など)も拡大する方向で、今後は業界を超越した繋がりが求められるようになります。
また、さまざまな使われ方から出る情報は重要な情報資産として集約管理され、その情報をもとにユーザーの志向にあったサービスをPUSH型で提供するような新たな事業者も登場してくると考えられます。このようなことを実現していくためには、業界内・外を問わず企業間における事業連携が必須であり、ビジネスモデルそのものも大きく変わることが予想されます。
富士通総研では、このような今後起こり得る新たなビジネスモデルの事業革新について、さまざまな視点で変化の予兆を捉え調査・分析をおこなっています。
「ネットワーク家電がもたらすユビキタスエコノミー」の他、「インハウス型R&Dからの脱却」「モジュール化によるサプライヤーの変革」「コンテンツ事業のオープン化」「リサイクル事業の拡大と変革」などのテーマをまとめており、コンサルティング活動にも活用し質を高めています。
(注1)
DLNA : Digital Living Network Alliance
デジタル家電機器における相互接続のための規格
(注2)
PUCC : P2P (Peer to Peer) Universal Computing Consortium
P2P技術をベースに異なる種類のネットワークを跨り連携させる技術
(注3)
ECHONET : Energy Conservation and Homecare Network
家庭内の電灯線や無線を利用した白物家電向けネットワークの規格
2008年4月21日 公開
〔株式会社富士通総研 マネジングコンサルタント 天道晴也〕
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