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市場化テスト

市場化テストとは、「官民競争入札」とも呼ばれ、さまざまな公共サービスについて「官」と「民」がコストやサービスの品質両面で競い、優れた方が落札するという仕組みです。小泉内閣が進める「官から民へ」の「官製市場改革」の重要な柱となっています。

類似した行革手法として、「民営化」や「民間委託」への取組みが進められているため、全く新しい手法というわけではありません。「民営化」は行政組織が株式会社等に変更され、行政サービスを継続するものです。「民間委託」(アウトソーシング)は、事業や管理主体は行政に残り、実施主体が民間に移行されます。市場化テストは、競争入札により、官・民のいずれかがその事業を実施することであり、これらとは性格が異なります。

市場化テストは日本ではまだなじみが薄いですが、欧米では80年代後半から導入が進み、アメリカのインディアナポリス市の成功事例が知られています。民間企業共同体で落札した下水道処理施設では、5年間で総額44億円の管理費削減、排水の品質改善86%、市職員数の半減等の目ざましい成果が報告されています。日本では、今年度は試行的導入として(1)ハローワーク事業、(2)社会保険庁事業、(3)行刑施設関連事業の3分野(計8事業)の公募があり、すでに一部の事業について民間企業が落札しています。

平成18年度は国の各事業において本格的導入が予定されています。更に自治体においても市場化テストとして切り出される事務事業がいくつか公募される見込みです。当社としては事業実施企業とのアライアンス等を検討し、提案していくことを考えています。

2005年7月 公開
〔富士通株式会社 コンサルティング事業本部 マネージングコンサルタント 中山雅彦〕

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