EDINETの高度化
証券取引法上の不適正なディスクロージャー事例が昨年相次いで判明しました。これらによって揺らいだディスクロージャー制度に対する信頼性の確保に向け、金融庁が強力に推進している方策の一つが、「EDINETの高度化」です。
EDINETは、有価証券報告書などの開示書類について、その届出から縦覧・情報公開に至るまでの一連の手続を電子化することにより、証券市場の効率性を高めることを目的とするシステムですが、現在はHTMLベースで運営されているため、二次加工が困難な状態です。金融庁は、2005年6月「有価証券報告書等に関する業務の業務・システム見直し方針」の中で、EDINETの高度化の方向性として、利用者の利便性向上、審査業務の効率化などを発表しました。利用者が開示情報を容易に取得・分析・加工するためには、EDINETから二次加工可能なデータ形式として情報を取得できなければなりません。その際のデータ形式は、会計的な意味の共有、多様な開示様式への拡張性、利用者のシステム環境への非依存性、国際標準規格であることなど、多くの要件を満たす必要があります。
そしてこれらの要件に対する最適なデータ形式が、「XBRL」(ビジネス報告用に標準化されたXMLベースの言語)とされています。EDINETの提出企業は4500社に及び、加えてその広範な利用者層を勘案すれば、EDINETの高度化におけるXBRLの採用は、XBRLの普及に強力なインパクトを与えるものと考えられます。
富士通は、技術仕様の開発をはじめとして、XBRLの標準化活動を国際的にリードしてきました。EDINETの高度化を契機に加速することが予想されるXBRLを基盤とした業務改革、グローバルなビジネスモデル創造の機会に対して、富士通では多様なコンサルティング・ソリューションを提供してまいります。
《富士通 XBRL》
http://xml.fujitsu.com/jp/concept/xbrl_sp.html
EDINET: Electronic Disclosure for Investors' NETwork
HTML: Hyper Text Markup Language
XBRL: eXtensible Business Reporting Language
XML: eXtensible Markup Language
2005年11月 公開
〔富士通株式会社 コンサルティング事業本部 マネージングコンサルタント・公認会計士 高原雅純〕
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