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DPAM (Design Process Assessment and improvement Model)
~組立て製造業の設計現場力を浮き彫りにする標準設計プロセス評価モデル~

DPAMは、平成17年に社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)において標準化された「設計プロセス評価モデル」です。人に例えると、総合健康診断にあたり、組立て製造業の設計プロセスを網羅的に評価することができます。

日本の製造業各社は、グローバルに熾烈な製品開発競争を戦っています。各社は、顧客動向を把握した上で、差別化された製品を市場にいち早く投入するための素早い開発や、飛躍的なコスト削減を実現するための新たな製品設計方法の導入など、さらなる競争力強化を図る必要に迫られています。また、携帯電話やデジタル家電に代表されるように、製品が多機能かつ複雑になっており、高品質かつ短期間に製品を市場投入するためには、メカ(機構)・エレキ(電気)・ソフト(組込みソフト)などの技術分野間で連携した設計プロセスの仕組みの確立が急務です。そのためには、既存の製品設計プロセスを適切な視点で評価し、強み・弱みを明確にした上で、確実にプロセス改革を実現することが重要です。

設計プロセスの評価にあたっては、ISO9001やCMM(The Capability MaturityModel)など、世の中に広く認識されている評価モデルも存在します。これらの評価モデルは、仕事の作業内容を中心にプロセスを評価する傾向にあります。
一方、DPAMは、設計プロセスを現場力で測定しようとするものです。製品開発の目標として広く認識されているイノベーション(I)・スピード(D)・コスト(C)・品質(Q)及び、人・社会(S)といった視点に対して、製品開発の能力を評価する項目を関係付けて体系化しています。こうすることで、大きな観点として、イノベーション、スピード、コスト、品質といった視点から、設計現場に各能力及びその対応力を問いかけます。例えば、市場・顧客を的確に理解する力はあるのか、課題を迅速に解決する力はあるのか、フロントローディングは機能しているのか、などです。この現場力は、現在25種類の指標から構成されており、これにより設計プロセスを網羅的に評価することができます。

さらに、「日本的ものづくりの現場力」を踏まえ、目標とすべき設計プロセスのありたい姿や、改善のためのヒントとしての改善要素の定義など、今までにない数々の特徴を有しており、ものづくり上流工程の改善を効果的・効率的に行えるものとなっています。

富士通総研では、DPAM開発に際し主導的立場で参画しており、DPAM関連教育、DPAMによる設計プロセス診断の実施、さらに、DPAMに基づく設計プロセス改革の支援等を推進しており、PLM領域に関する顧客ニーズに幅広く対応していきます。

JEITA: Japan Electronics and Information Technology industries Association
PLM: Product Lifecycle Management

2007年7月 公開
〔株式会社富士通総研 シニアマネジングコンサルタント 郷保直〕

この記事は、お客様の変革と成長の実現をご支援する 株式会社 富士通総研が提供しています。

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