CSR調達
CSR調達とは、企業や政府が、取引先のCSR(企業の社会的責任)の取り組み状況を判断基準として物品等を調達することです。製品の環境負荷や企業の環境経営状況を考慮するグリーン調達よりも概念がさらに大きく、取引先のコンプライアンスや、人権、労働環境、安全衛生などまで判断基準に含まれます。
事業活動のグローバル化に伴って、欧米の投資家やNPO、消費者は、企業自身のCSRだけでなく、サプライチェーン全体、特に途上国での環境や人権・労働問題などへの関心を強めています。これは、大手多国籍企業だけの問題ではなく、多国籍企業と取引関係のある企業、及び海外からの物品購入を行っている企業の全てに、多かれ少なかれ関わってくる問題となっています。
富士通でも2006年3月にCSR調達指針を発表しています。富士通総研の最近の調査では、国内の大手主要企業の5割弱がCSR調達に関して何らかの取り組みを始めていることがわかっています。CSR調達には、調達方針の制定、取引先へのガイドライン策定、取引条件化、監査・モニタリングなどの手法がありますが、多くの企業が試行錯誤の段階と言えます。
CSR調達を有効に実施するためには、国際的な潮流を理解した上で、ステークホルダーを巻き込んだ戦略的なCSR活動を実施することが必要です。具体的には、1)サプライチェーンのリスクアセスメントの実施、2)取引先への普及啓発と人材育成を含めた継続的な改善を担保するマネジメントシステムの構築、3)コミュニケーション能力の強化、がCSR調達のカギとなります。
富士通総研では、CSRを巡る国際最新動向の調査・情報発信、及びCSR調達戦略策定の支援、サプライチェーン上にある各企業のCSR活動の支援を推進しており、CSRに関する様々な顧客ニーズに対応しています。
CSR: Corporate Social Responsibility
NPO: Non Profit Organization
2007年8月 公開
〔株式会社富士通総研 経済研究所 主任研究員 生田孝史〕
この記事は、お客様の変革と成長の実現をご支援する 株式会社 富士通総研が提供しています。
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