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SAPとのパートナーシップでワールドワイドな事業展開を強力に推進する 富士通のグローバルサービス

企業間競争がグローバル化している現在、海外への事業展開や海外拠点の強化など、企業は、ますますグローバルビジネス環境を重視する傾向が進んでいる。
こうした背景のもと、富士通は、グローバル市場においてITインフラサービスの工業化を推し進める一方、ソリューションサービスにおいては、SAPとのパートナーシップを活用し戦略的視野に立ったサービス提供を拡大している。

新たな局面に立つグローバルビジネスと今後の展開について、グローバルビジネス本部 サービスビジネス統括部の菅原道隆統括部長、八嶋慶太担当部長、上田潤に話を聞く。


グローバルなビジネス展開を支援するための「ベストプラクティス」を提供するために

「加速するビジネス環境の変化にいかに柔軟に対応していくかということは、現代の企業経営にとって重要なキーです。さらに、グローバルビジネスを展開するお客様は、全世界で利用できる共通なITサービスを必要としてきています。」と菅原はいう。

グローバルに均質化・最適化されたITシステムを構築することで、各国のIT仕様の不一致からくる無駄な手間が省け、システムのメンテナンスもしやすくなり、情報も取り出しやすくなる。結果、経営の見える化が促進され、経営スピードの向上に寄与することが可能となる。では、グローバルにIT環境を均質化するためにはどういう方法を用いれば良いのだろうか。

「グローバル企業であっても、現地ごとに異なる基幹システムや管理システムなどを使用しており、海外子会社の業績予測や実績値がタイムリーに把握できないという問題が依然多くあります。このようななかでERPパッケージ製品を使用して、各地の業務を出来る限り共通テンプレートに載せることができれば、グローバルで業務の均質化、見える化が実現可能です。全世界共通のERPパッケージ、および共通テンプレートを利用すること、これがIT環境の均一化の方法の一つです。」

「ERPパッケージのなかでも、SAPのパッケージはグローバル市場での実績があり、お客様にとって有効なソリューションとなっています。豊富な導入実績のなかで、さまざまな企業の業務プロセスを吸収しながら成長してきたソフトウェアですから。」

SAPとのパートナーシップで最良のソリューションを提供

富士通は、SAPとグローバルテクノロジーパートナー、グローバルサービスパートナー、グローバルホスティングパートナーと3分野のパートナー契約()を締結している。3分野でのグローバルパートナー契約を結んでいるのは、富士通を含めて世界で3社だけだ。

「お客様のグローバルビジネスの競争力を向上させるには、あらゆる可能性のなかから最適なソリューションを組み立て、ベストプラクティスを提供することが重要です。SAPは現在、世界のERP市場において絶対的に優位なポジションを築いています。最適なソリューションを構成するための選択肢として、SAPと強いパートナーシップ関係を結んだうえで、更に富士通ならではの付加価値を提供していきたいと思います。」と八嶋はいう。

「私たちの役割は、プロダクトを提供することだけではなく、ソリューションサービスを展開していくというところに重きを置いています。常に変化に対応していくことが求められますから、一過性のソリューションであってはならない。ソフトウェア資産を有効に共通化していくSOA(Service Oriented Architecture:サービス指向アーキテクチャ)ベースのERPソリューションを提供することで、お客様のビジネスの拡大に貢献していきたいと考えています。

SAPでは「エンタープライズSOA」という、彼らのSOAを展開していますが、これに富士通の各業種における業務知識、アプリケーション導入手法、周辺アプリケーション、運用サービス、更に信頼性の高いプラットフォーム製品、データセンターサービスを組み込んだ、最適なSAPソリューションをお客様に提供します。SAPとは最適なタッグを組んで、グローバルに提供していきます。」

グローバルコミュニケーションがもたらす、緊密な連携力

大容量の高速通信や衛星インターネットなどテクノロジーの発展により、世界中の情報をすばやく入手できる時代になったとはいえ、グローバルなビジネス展開は容易なことではない。富士通グローバルビジネス本部では、SAPとのビジネス推進のため、各国におけるSAPビジネスの責任者(SAP Champions)同士の連携強化を推進しており、情報交換も頻繁におこなわれているという。

「何もかも本社が決定するのではなく、各国でのノウハウや事例を蓄積して、横串で情報やナレッジを共有することを常に意識しながら業務を進めています。
また、半年に一度は『SAP Champions Day』を設け、実際に顔を合わせながらグローバル戦略・施策の検討・決定をおこなっていますので、その緊密な連携力がグローバルビジネス全体の強みになっていると思います。」

こういったコミュニケーションや、日々のやりとりを通じて、上田は確かな手応えを感じているという。

「たとえば、グローバルレベルのSAP商談では、全世界の富士通グループのSAP Championsのネットワークが威力を発揮します。米国、日本またはヨーロッパ発のグローバル商談が発生すると、本社を起点にして、これらのSAP Championsが連携して直ちに提案書を作成します。実際の導入では、インドのオフショアセンターと各国のSAP Championsと連携しながらデリバリーをおこないます。
このように、どの地域で商談があっても、お客様に迅速かつ充実したご提案と、サービスの提供が可能な体制を築いています。」

一歩先のビジネスを考える柔軟な姿勢で実績を積み上げていく

SAPとのパートナーシップにおける、グローバルビジネスの実績は着実に積み上がっている。たとえば米国に本社を構えるNalco社は、今市場が注目する水関連企業で、特にボイラー水処理においては世界トップクラスの技術を有する企業である。

「Nalco社は130カ国70,000社にのぼる顧客を持っています。今回のソリューションのひとつは、グローバルデリバリーモデルを使ってアプリケーションの運用・保守サービスを全世界に提供することでした。世界各国のスタッフで編成するメンバー36名のチームで、プロジェクトを遂行しました。現在は富士通インドのカスタマーケアセンターが24時間、ヘルプデスクサポートをおこなっています。」と八嶋はいう。

「米州・欧州・アジア各国でのオンサイトサービス(訪問修理)に加え、インドのオフショアセンターでの開発、および運用・保守サービスを組み合わせる事により、短期間でのSAP導入と、24時間サポートを実現できた事がNalco社に高く評価されました。また、富士通独自の導入・サポート方法論を活用し、既存システム環境からの移行を実現できた事も差異化ポイントとなったと思います。」

富士通だからできること、を世界のスタンダードにしていく

2008年9月より富士通は、グローバルに事業展開するお客様向けに、グローバル・インフラストラクチャー・サービスの提供を開始した。これまでは国ごとに異なるITインフラやITベンダーにて管理していたアウトソーシングサービスのメニューを、新たに5つのカテゴリーに整理・再構築し、グローバルに均質化・最適化されたITインフラサービスをワールドワイドに提供する。2008年度中に、全世界に計85ヵ所のデータセンター、47ヵ所のサービスデスク拠点を配置する予定である。

「富士通のサービス全体の競争力を高めるためにも、富士通のテクノロジーをもっと活用していきたいと思います。サービス全体のビジネスを拡大させることにより、結果的に富士通プロダクトの拡販にもつながる。そういった相乗効果でビジネス全体を拡大していきたいですね。」と上田はいう。

最後に、今後の富士通のグローバルビジネスのあり方について、菅原に聞いた。
「グローバルな事業展開のなかで競争力を高めるためのビジネスパートナーとして、一番に富士通を選んでいただくことが私たちの目標です。富士通の強みは、コンサルティングからSI/アプリケーション導入・保守、ホスティング、そして富士通のプロダクトをエンド・トゥー・エンドで提供出来ることです。

今後の課題は、各業種ノウハウを持ったSAPの導入コンサルティング力を各国で更に強化していくことです。優れたソフトウェアとともに、プロジェクトの成否を左右するのはプロジェクトマネジメント力と、お客様のビジネスを理解できるスキルを持った業務コンサルティングの力量にあるといっても過言ではありません。グローバルビジネスの拡大には、海外での優秀な人材の確保が必須です。そのために富士通は、その人たちにとって魅力的な企業でなければならない、と考えています。」

「コンサルティング力を持ち、コンサルティングに裏付けられたソリューション・サービスプロバイダーとして富士通ブランドをグローバルレベルで高めていきたい。そのうえで、ITサービスの工業化・標準化・テンプレート化など、TRIOLE(トリオーレ)コンセプトに基づく独自のソリューションサービス提案で、他社との差異化をはかっていきたいと思います。」

今後も富士通は世界規模で確かなリソースを蓄積しながら、お客様が常に最良で均質なサービスをどこにいても享受できるよう、グローバルな視点でソリューションを提供していく。お客様のグローバルビジネスが変化に即応しながら成長するとともに、富士通自身もグローバル企業としてのポジションを大きく成長させていくに違いない。

注記

(注)3分野のパートナー契約とは :
[SAP グローバル テクノロジーパートナー]
SAPおよびお客様にハードウェアプラットフォーム、データベース、ストレージシステム、ネットワーク、モバイルデバイスなどSAPソリューションの基盤をグローバルに提供できるパートナーです。
[SAP グローバル サービスパートナー]
戦略的ビジネスコンサルティング、SAPソリューションの導入・インテグレーションをグローバルに提供できるパートナーです。
[SAP グローバル ホスティングパートナー]
SAPソリューションのアウトソーシングサービスをグローバルに提供し、お客様のSAPソリューションの運用サポートを提供できるパートナーです。

[2008年11月4日 公開]

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