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安全マネジメント推進に向けた事故分析手法の革新

昨今、航空分野の運航トラブル、鉄道分野の鉄道事故など、公共交通機関における安全性と信頼性を揺るがす重大事故やトラブルが相次いでいます。これらトラブルを防止する手法、原因を分析する手法に関して富士通グループのコンサルタントが解説します。

ヒューマンエラーの背景に潜む事故の根本原因の分析

事故には、共通する因子として、ヒューマンエラーと事故との関連が指摘されています。事故やトラブルが発生するとエラーをおかした人間のみが問題視されがちですが、有効な対策のためにはエラーの背後関係を調べ、システム全体で事故防止策を検討することが重要です。

安全対策に早くから取り組まれている最大手の運輸事業者A社様では、重大事故の再発防止・未然防止のために「人間の行動形成要因(ヒューマンファクタ)によるヒューマンエラーの分析手法」を用いて事故・ヒヤリハットの根本原因の分析をおこなっています。

しかしながら、分析に時間がかかる、分析の内容にばらつきがある、分析の質が低いという課題があがっていました。

スキルに依存しない分析を可能に『ヒューマンファクタ事故分析支援ソフト』

そこで今回のプロジェクトでは、事故分析手法を改革し、事故分析の効率化と品質向上の実現を目的とする『ヒューマンファクタ事故分析支援ソフト』の構想立案から導入までのコンサルティングを実施しました。

このソフトでは、ユーザーの分析スキルを補うため、分析プロセスに応じて分析の着眼点・アドバイスを呈示する仕組みを従来の分析手法に組み合わせています。これにより、ユーザーが事故分析の基本的な考え方についての知識やヒューマンファクタに関する知識に乏しくても、容易に事故の要因分析がおこなえ、具体的・抜本的な対策立案を短時間で簡易にできるようになり、事故分析の実践(安全マネジメント推進)に革新をもたらしました。

ソフトの構想立案にあたっては、このソフトを中心とした安全マネジメント支援システムの構想立案もおこない、その結果、安全マネジメント推進に関するプロジェクトを継続受注し実施中です。

公共交通機関に限らず、企業では、さまざまな事故が発生しています。企業の安全・安心に対する取り組みに社会的要請が高まっていますが、具体的な安全マネジメントが推進されていないため、小さなヒヤリハット(注)の積み重なりによって、重大事故を引き起こしているケースが多いのではないでしょうか。

企業の安全マネジメント推進の中核にこのソフトを適用することにより、事故・ヒヤリハットの再発防止・未然防止が図られます。

事故分析、あるいは安全マネジメントを推進している多くの業種・業態にこのソフトは適用が可能です。富士通コンサルティング事業本部にぜひお声をお掛けください。

(注) : ヒヤリハット(重大な事故にならずとも、事故になりうる可能性の高い事例のこと)

[2006年8月 公開]
[富士通株式会社 コンサルティング事業本部 シニアコンサルタント 上野伸一]

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