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大企業におけるワークスタイル改革と情報系システムのあり方

業務の効率化を図るうえで、情報系システムのあり方が見直されています。蓄積されたデータの活用方法について、富士通グループのコンサルタントが解説します。

大手自動車会社A社様へのプレゼンテーション

大手自動車会社A社様とのトップ交流会に出席させていただきました。

その場で私は、全社情報系システムの活用例についてデモシステムを使ってプレゼンテーションを実施しましたが、そのしくみは以下の通りです。

  1. 全社基幹系システムからデータを抽出できるしくみ
    ・・・A社様で既に構築
  2. 抽出したデータを可変長で蓄積するしくみ
    ・・・Interstage Shunsaku Data Manager(インターステージ シュンサク データ マネージャー)の活用を想定
  3. 利用者のニーズを想定したインターフェースを作成し蓄積しているデータと関連付けるしくみ

機能別シート
例)販売
地域軸と車種軸で作るマトリクス内にマネジメントすべき指標(KPI)を設定し、2.で蓄積しているデータと関連付けます。各指標に閾値を設けて、閾値を超えたタイミングでアラームを利用者に返します。

機能間の関連性
例)販売シートの各セル、例えば、カナダで販売されている「セダンC」は生産シートでは、アメリカと日本とカナダの三国の生産セルと関連付けられ、販売側でアラームがあがれば、生産側にその原因がないか、連携できるしくみになっています。

今回のプレゼンテーションを受けて、現在お客様担当SE、コンサルティング事業本部、および、製品事業部が連携して、当システム実現のための技術的な検証と、富士通社内での適用を計画しており、その結果を受けてA社様以外でもこのソリューションを横展開していきたいと考えています。

定着しにくい情報系システムへの対策

ただし、上記のような情報系システムが社内に定着することは困難です。

私は、1年前に、A社様内部にて、情報系システムのニーズを収集したことがありましたが、やはり具体的ニーズがあるものは、すでに業務系のシステムで実現されており、全社的な組織横断情報があっても現在おこなっていない情報活用シーンを顧客内部でイメージすることは困難であり、社内に定着しません。

また、情報系システムは、効果が見えにくい割にはデータメンテナンスや、指標の修正など、運用コストが高く、実現の障壁が高いのです。

したがって、Interstage Shunsaku Data Managerなどを活用し、いかに運用を楽にできるか、また情報系システムを活用する新しいワークスタイルをいかに定着させるのかという2面から策を講じる必要があります。

富士通社内への適用のなかでは、この両面において検討します。

企業風土、業種によって異なるニーズ

ワークスタイルという観点では、企業風土、特に業種によって落としどころが違いそうです。

先日B社様(食品卸、中間流通)の常務を訪問した際に、ナレッジマネジメントや情報共有の話題になりました。

常務は、情報作成や情報活用プロセスを標準化することは、現実的ではないとおっしゃられます。情報を出したい人が、探す人が見つけられるように情報をアップできるルールとしくみがあればいいということです。

インターネットの世界に近いのです。

RSSで探させたい情報をメタデータ化し、ポータルサイトに掲示するなど、inBの情報系の世界にもいずれ、インターネットのモデルが適用されるでしょう。

いずれにせよ、情報を管理する立場から押し付けられた情報系システムではなく、情報を知らせたい人と知りたい人をいかにマッチングさせるかという観点で、情報系システムをお客様社内に定着させられるように企画することが必要だと考えます。

[2004年12月 公開]

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