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ユーザビリティとアクセシビリティ

ユニバーサルデザインを目指す際に、知っておかなくてはならない重要な概念や方法を活用し紹介します。

ユニバーサルデザインを推進する上で欠かす事の出来ないのが「ユーザビリティ」と「アクセシビリティ」です。両方とも、「使いやすさ」という尺度に位置付けられる概念です。アクセシビリティは、高齢者や障害者などを含むできるかぎり多くの人々が使えるかどうか、つまり「使えない」状態を使える状態にすることに焦点を絞っています。それに対してユーザビリティは使える状態になっているものに対して、想定ユーザーが使いやすいかどうか、つまり「使いにくい」状態を「使いやすい」状態にすることに焦点を絞っています。


ユーザビリティの詳細について

ユーザビリティとは?

ユーザビリティとは、「使いやすさ」のことです。「ある利用者が、ある目的を達成するときの効果、効率、満足感」という定義もあります。使いにくければ、製品を利用したときの作業効率や、主観的な満足感が低いというのは、実感できるのではないでしょうか。技術の進歩により、パソコンにも、携帯電話にも、次々と新しい機能が加わり、多機能化する傾向にあります。確かに多機能により便利になることも多いのですが、その反面、操作が複雑になり、使い方を理解するのに時間がかかるなどの問題を生じがちです。情報機器、情報システムは用途や使い方が非常に多様であるため、単機能の道具や製品に比べて、どうしても使い方が難しくなりやすいのです。

使いにくくなる原因は?

ユーザビリティの問題が生じる原因の1つに、ユーザーインターフェース(利用者が実際に見たり触れたりする部分)が、利用者の特徴(人間の心理、認知、生理、感性などの特性)に合致していないということがあります。例えば、機能などを表示するとき、一度に提示するメニューの数は、7項目前後(5から9項目)がよいとされています。これは、短期間で覚えられる情報量が7個くらい、という人間の記憶の特性によるものです。これを無視して多くのメニューを分類せずに提示すると、選択するのに時間がかかったり、間違った選択をしやすくなります。

ユーザビリティを向上させる活動

富士通では、人間の特性の研究や、人間工学の研究を行い、デザインに活用するとともに、デザインのプロセスに、ユーザビリティ評価を取り入れ、その結果をデザインに反映させています。

ユーザビリティ評価

製品やサービスで、ユーザーにとって使いにくい箇所を抽出するための評価。ユーザーが被験者として実際に操作し、利用上の問題を発見する「ユーザーテスト」や、ユーザビリティエンジニアが経験則やガイドラインを用いて使いやすさを診断する「ヒューリスティック評価」などの方法がある。

ユーザーテスト

ユーザーが実際に使用している様子をハーフミラー越しに観察し、ユーザーの行動(戸惑い、操作エラーなど)や発言からユーザビリティ上の問題点を発見する。



アクセシビリティの詳細について

アクセシビリティとは?

「アクセシビリティ」とは、高齢者や障害者などを含むできるかぎり多くの人々が、使えるかどうかもしくは使いやすいかどうかを意味します。最初は、建築物や交通機関などのアクセシビリティが問題とされていましたが、現在ではパソコンや電話機の様な情報機器、さらにそれらを使用して得られるコンテンツなど、広い範囲にわたりアクセシビリティが考慮されています。

より多くの人が使えることの重要性

インターネットの普及により、私たちの生活は大変便利になりました。しかし、健常者である元気な人だけがインターネットを使用するわけではありません。むしろ、高齢者や障害者のほうが、自立した生活をおこなっていくうえでインターネットを必要としているのです。また高齢者や障害者が利用できるように、アクセシビリティに配慮していくことは、健常者にもメリットがあるのです。