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第4章 「エコデザイン」

13. 製品のライフサイクル

製品の環境評価は原料採掘から廃棄またはリサイクルまでのライフサイクル全般にわたって検証されなければならない。

自然環境
原料採取
材料加工
部品製造
組み立ておよび包装
流通および購入
設置および使用
メンテナンスおよびアップグレード
焼却あるいは埋め立て
マテリアル・リサイクル
部品の再利用
製品の再利用

図19:製品のライフサイクル
出典:『Okala ecological Design』


14. ライフサイクルインパクトアセスメント

環境インパクト・アセスメントの方法

製品の環境パフォーマンスを評価するのは難しい。環境を専門とする科学者でさえ、製品の環境パフォーマンスを評価するのに、最適な方法を決めることができない。企業やデザイナーはよくインパクト・アセスメントの方法自体を間違った形で捉えている。効果的な方法を見つけ出すには、科学的な議論や批判的な注意力を必要とする。

上の図は製品の環境パフォーマンスを診断する際に、利用可能な手法である。図では2つの軸があり、『客観的-主観的』が一つの軸、『総合的-断片的』がもう一つの軸。主観的な手法は人によって、大きく結果が異なる。客観的な方法は、診断者に依存しない。図の「総合的」の定義として、様々なインパクトカテゴリーを取り込んだもの(環境と人間の健康、資源の枯渇など)を指す。

トータル・ビューティ』は5つのトピックからなる方法で、主観的な判断が中心で、多くのインパクトカテゴリーを扱うことはしない。『LiDS ホイール』は強力で生産的な観念化のツールで、主観的なインパクト診断方法であり、やはり多くのインパクトカテゴリーを無視する。『質的マトリックスLCA』は診断者の技術的な知識を元に、ライフサイクル上の環境インパクトを診断する。多くのインパクトカテゴリーを含むことができるが、主観的である。『MBDC』は客観的な毒性の診断を行うが、多くのインパクトカテゴリー(酸性雨、水の富栄養化、資源の枯渇)や、重要なライフサイクルのフェーズを無視する。『エコロジカル・フットプリント』は最近登場した資源枯渇の側面に焦点を当てた方法であるが、人間の健康要件は無視している。

注)LCAについては富士通ホームページを参照
http://eco.css.fujitsu.com/htd2/kawaiso/gproduct/lca_ppt/lca_topics.html

図20:環境インパクト・アセスメント手法の関係図
出典:『Okala ecological Design』


15. エコプロダクツ事例

省資源

1. iPod nano/アップルコンピューター
小さなミュージックプレイヤー。省資源、脱物質。

2. 光アドレス電子ペーパー/富士ゼロックス
有機光導電材による光書き込み方式の繰り返し使う電子の紙。


省エネ

3. レフランプ型「ネオボールZ」/東芝ライテック
従来に比べ1.6倍明るく、4倍長寿命。

4. The ノンフロン冷蔵庫NR-C372/松下電器産業
代替フロンを使用せず高性能真空断熱材を使用。電気消費量は4分の1。


代替エネルギー

5. バイオレッタ、ソーラーギア/太陽工房
コンパクトで持ち運べる太陽光発電機。

6. エコドライブ電波時計/シチズン時計
有機光導電材による光書き込み方式の繰り返し使う電子の紙。

7. トヨタFCHV/トヨタ自動車
純水素で発電する燃料電池ハイブリッド方式の自動車。


リサイクル

8. Re食器/グリーンライフ21・プロジェクト
不用食器を回収して粉砕し、材料としてリサイクルしている。

9. フィールドターフ/フィールドターフ
スニーカーソールの再生ゴムチップを充填材としている。

10. ビニールバッグ/ラグバッグ
不用買い物袋を重ねて成形したシートで作ったバッグ。


易リサイクル設計

11. スツール・8110シリーズ/岡村製作所
金属ナットと樹脂の同時成形をやめるなど、分解性能を高めるために様々な 工夫がなされている。

12. 硬質パルプチェア/良品計画
アルミの脚と紙を成形した座面を組み合わせたシンプル構造。


エコマテリアル

13. 竹トレー/竹尾
成長の早い孟宗竹を薄くスライスし積層成形したトレー。

14. ソイルセラミックス/INAX
土を踏む感触の再現をテーマとした不焼成のタイル。

15. モスカルディーノ/パンドラデザイン
生分解性プラスチックを使用したパーティ用のカトラリー。