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Work Place Creative

農耕系ワークスタイル

農耕を文化基盤とする民族のライフスタイルは、大地と人間の関わり方によって、決定づけられており、同様にワークスタイルについても、ワークプレイス、すなわち働く場が、彼らにとって、重要な意味を持っています。それは、「場」との対話から、全ての創造が始まるからです。

かつては、田畑が彼らのワークプレイスでしたが、現代では、オフィスがそれに相当すると言ってよいでしょう。そして、江戸時代に「居職」と呼ばれた建具や、手工芸の職人達にとってのワークプレイスは、生活の場でもありました。SOHO(Small Office, Home Office)は、さしずめ現代版の居職ともいえ、同時に、農耕系ワークスタイルの最先端の姿とも言えるでしょう。

WPCでは、農耕系ワークスタイルの典型として、SOHOワーカーをとりあげ、それらの道具立てを提案しました。

 囲炉裏スペース ‐Irori space‐
四尺半(135cm)四方の、囲炉裏ディスプレイを中心にして、床イスを自在にレイアウトすることができる、ワークスペースです。仕事の打ち合わせや、囲炉裏を囲んだ団欒まで、様々なシーンで活用することができます。囲炉裏に相当する部分には、タッチパネル式プラズマディスプレイが内蔵されており、TVやBGV(Background Video)を写したり、コンピュータとつなげて、仕事やプレゼンテーションに使うこともできます。床イスは一間 (180cm)の長さがあり、正座やあぐらなど、椅子座として利用するだけでなく、寝転ぶこともできます。


 屏風ステーション ‐Byoubu station‐
部屋を自在に仕切ることができる、二尺半(75cm)の幅をモジュールにした、屏風型ワークステーションです。テーブルを引出して座布団チェアを持ってくれば、簡単なデスクとしても使えます。そして利用しない時は、折り畳んで部屋の隅に置くことができ、プライベートな時間や空間を、阻害することがありません。四寸(12cm)四方モジュールの格子棚には、電源やLAN(Local Area Network)のケーブルがビルトインされており、コンピュータやオーディオなどの機器と、ケーブルレスで接続することができます。


 掛け軸ディスプレイ Kakejiku display
電子インクと呼ばれる、先端技術を使った大型の、ペーパー・タイプ・ディスプレイです。超薄型でフレキシブルな素材を使っているために、利用しない時には掛け軸の様に巻き取ることができます。屏風ステーションには、このディスプレイを掛けるだけで、コードレス接続ができ、TVを観たりコンピュータにも、接続することができます。

遊牧系ワークスタイル

遊牧を文化基盤とする民族は、特定の場所に固執しないライフスタイルやワークスタイルを、特徴としています。彼らにとってワークプレイス、すなわち働く場は、特定の場所を意味せず、逆に移動することに価値を見出す、ワークスタイルであるといえるでしょう。この遊牧系ワークスタイルは、江戸時代には「出職」と呼ばれる行商や、大工など外まわりの職業が中心でした。パソコンと携帯電話を持って街に出る、現代のモバイルワーカーは、ハイテク出職といえるでしょう。 WPCでは、遊牧系ワークスタイルの典型として、モバイルワーカーをとりあげ、それらの道具立てを提案しました。

 鍵 ‐iKey‐
i鍵とは、持ち歩きたい情報やネットワークに接続するため、パスワードなどが記録されている合い鍵です。鍵を「差す」という行為は、コンピュータの世界を意識することなく、特定の場所へ入り込み、必要な情報を、手元に取り込む行為を意味します。また、仕事仲間へi鍵(合い鍵)を渡すことによって、離れた場所でも、同じ仕事環境を共有することができるようになります。


 四寸モジュール ‐4-sun Module‐
四寸 (12cm)四方という、ハンドリングのよい身体尺を使った、コンピュータです。 コンピュータは、使い方に応じて必要な機能だけ持ち運べるように、いくつかのユニットに分かれています。メインユニットには、プロセッサと通信機能、メモリが内蔵されていて、鍵を挿すことによって、個人の仕事環境が瞬時に再現されます。屏風ステーションの格子棚に、収納及び接続することができます。


 八寸ディスプレイ ‐8-sun Display‐
八寸(24cm)四方の、タッチパネル式ディスプレイです。四寸(12cm)モジュールと、組み合わせて使用します。ディスプレイは、最大4枚まで接続でき、打ち合わせの際に資料代わりに手渡したり、あるいは、4枚合わせた大画面で、プレゼンテーションすることもできます。また、このディスプレイは、ジェスチャによって操作することができ、自然な振舞いのなかで、利用することができます。


 巻物PDA ‐Makimono PDA‐
巻物PDA(Personal Digital Assistance)は、タッチパネル式ディスプレイを、巻物のように引き出して使用します。本体には、プロセッサ、通信モジュール、メモリ、CCD (Charge Coupled Device 電荷結合素子)カメラが内蔵されており、指の動きを読み取るカーソルキーがあり、画面のスクロールを行います。ペンは、画面の入力だけでなく、テキストスキャナとしても、利用することができます。

注: 尺、寸などを換算したセンチメートル寸法は目安となる数値です。