ヨコモーションへのこだわり

さまざまなケータイサービスを使いやすく
F905iを表すうえで、もっとも特徴的なのは液晶ディスプレイが左右にスイングするヨコモーションスタイルです。F903iから始まり、F903iX HIGH-SPEED、F904iと進化を遂げてきたヨコモーションは、どのようにして生まれてきたのでしょうか。
このヨコモーションが生まれてくる背景には、ケータイの機能やサービスの進化の影響があります。たとえば、iモードが登場したとき、それまではコンパクトなストレートタイプのケータイが主流でしたが、わずか1~2年程度で、主役は大画面にも対応出来る折りたたみタイプのケータイに取って代わられました。
その後、ケータイのカメラ機能の充実に伴い、通常のデジタルカメラのように撮影した画像をすぐに確認出来るような、ツイストやスライドと言った形に変わっていきました。

提供サービスがデザインを変える
デザイン部門では次世代のサービスを考え、そのサービスにフィットするケータイの新しい形を作れないかと考え、さまざまな形状を検討することになりました。スイングだけでなく、スライド式や二軸回転式など、いろいろな形を検討し、それぞれのメリットとデメリットを洗い出しました。
デザイナーの意見だけでなく、構造や設計を担当するチーム、ソフトウェアの開発チームなどの意見も聞き、検討を重ねました。もちろん、ユーザービリティ調査などもしましたが、全般的にまったく新しい形状はなかなか受け入れてもらいにくい傾向があり、定着には時間が掛かるという認識がありました。特に、メールやコンテンツ閲覧や音声通話時に、お客様が使っている姿が自然かどうかを考えると、あまり特異なデザインは難しいということになり、その結果、導き出したのが現在のスイングスタイル(ヨコモーションスタイル)です。

次世代携帯電話サービスへのマッチングマップ
ヨコモーション採用に向けて
このスイングスタイルに決定するまでは、様々な議論が行われました。フルブラウザやドキュメントビューア、あるいはワンセグなどの映像を視聴するとき、画面は横向きが自然です。スライド式や二軸回転式も本体を横置きにすれば、横画面でコンテンツを閲覧できますが、側面にキーを装備しなければ、操作をすることができません。フルブラウザなどでは文字入力もするため、ダイヤルボタンが常に操作できるようにする事が重要でした。

キー操作が犠牲にならないデザインに改良

普通にテレビを見れるようなスイングスタイル
その点、スイングスタイルは通常の折りたたみタイプと同じように持つことができ、ダイヤルボタンを直接、操作することができます。当初は高解像度の液晶ディスプレイは難しいかもしれないが、解像度が向上すれば、画面を分割表示にして、映像を見ながら、メールを作成するといった使い方が可能になります。
また、写真のように、机の上に置いてワンセグテレビを見ることもできます。こうしたメリットを考慮した結果、スイングスタイルが選ばれたわけです。
ただ、折りたたみタイプからの進化形とは言え、当時はまだ国内に採用例がありませんでしたし、大画面化が進んだときに、どのように受け入れられるかは非常に不安でした。しかし、結果的にはいい形で進化し、お客様に受け入れてもらえたと思っています。

スィング機構を改良して、大画面化を実現したF904i

富士通初スィングスタイルを導入したF903i

F904iスィング機構を踏襲し、高精細液晶を搭載したF905i
F903iで初めてスイングスタイルを採用しましたが、通常の折りたたみスタイルに比べ、アーム部分が存在するため、ボディが少し分厚くなってしまう傾向にあります。そこで、もっとも厚い部分を薄く見せるようにカーブを付けてみたり、段差をアクセントにしてまとめるなどの工夫を加えています。
また、スイングスタイルではディスプレイ部とアーム部のすき間をどう処理するのかが悩みどころでしたが、これを逆手に取って、イルミネーションを採用することにしました。イルミネーションも世代を追うごとに進化を遂げ、今回のF905iでは4灯のLEDにより、豊かな表現を可能にしています。単純に光るだけでなく、ゆっくり光ったり、流れるように光ったりするなど、さまざまな光り方を楽しめるようにしています。
イルミネーションはご購入時にはそれほど大きな訴求ポイントにならないのですが、実際に使っていく中で、その良さが認識されていく機能のひとつです。

アーム部分に付けたイルミネーション(F903i)

スィング機構に埋め込まれたイルミネーション(F904i)

3つのLEDから4つに変更して、さらなる美しさを実現(F904i)
さらなる利便性の向上のために

ヨコモーションで機能の一発起動
スイングスタイルはF903i以降、F903iX HIGH-SPEEDではFOMAハイスピード、F904iではワンセグを搭載し、F905iではフルワイドVGA液晶で完成形に近づいたわけですが、スイングスタイルは必ずしもワンセグのためだけに採用されたわけではありません。
もちろん、ワンセグはスイングスタイルを活かせる機能のひとつですが、他の液晶ディスプレイが回転する機構と違い、F905iは左右どちらにも回転させることができるので、それぞれに別の機能を割り当てるといったことができます。
例えば、片方はワンセグ、もう片方はカメラといった具合いです。人によっては、フルブラウザやメール画面を割り当てたいでしょうし、FOMAハイスピードならではの「Music&Videoチャネル」のコンテンツ画面を表示することもできます。こうした幅広いお客様のニーズにも応えられるようにしているのもスイングスタイルのメリットと言えます。

フルワイドヨコモーションFOMA(R)F905i
