富士通グループでは、FUJITSU Wayの企業指針に掲げた「お客様と社会の信頼を支えます」に基づき、品質を事業活動の根幹に関わる事項として捉え、その維持・向上にたゆまず取り組んでいます。
富士通グループは、ICTがもたらす恩恵を誰もが等しく安心して享受できるよう、品質を事業活動の根幹に関わる事項と捉えています。また、自己満足ではなくお客様が期待するレベルの品質を実現するという考え方を重視しています。
こうした考えのもと、品質の高い製品・サービスを提供するため、品質マネジメントシステム(QMS)を構築・運用しています。運用にあたっては、ISOなどの国際的な認証規格に照らしてPDCAサイクルの進捗を定期的に検証しています。
富士通グループは、お客様の信頼をより一層高めていくために、品質経営を実践し、QMSによるプロセスの改善を図っていきます。

富士通は、お客様およびお客様を取り巻く事業環境の変化を先取りした製品・サービスを提供し続けるために、設計から評価・生産・販売・サポートまでのすべての過程で、次の指針に基づいた品質保証活動を実施しています。
指針
また、事業活動のあらゆる面において「安全性」を重視するという方針に基づき、設計上の安全確保、製品事故情報の収集と開示、事故への迅速な対応に努めています。
富士通は、「良いプロセスから良い製品・サービスが生まれる」という考えのもと、お客様や市場のニーズに応えるための継続的なプロセス改善に取り組んでいます。また、こうした取り組みが全事業部門でのISO9001取得につながっています。
「品質」は富士通グループのブランド価値の基盤であり、お客様に安心して使っていただくことが富士通グループのビジネスを支える根源です。こうした考えのもと、富士通は、国内の製造物責任法施行(1995年7月1日)に先立つ1994年6月に「富士通製品安全憲章」を制定しました。
また、製品の安全性に関する各種規程・技術基準などを定め、新入社員教育、技術部門の集合教育、品質会議などを通じてこれらの周知・徹底に取り組んでいます。
今後も引き続き、以下の事項に積極的に取り組み、「安全性確保」の企業文化の確立・維持に努めていきます。

富士通は、品質の高い製品・サービスをお客様に提供できるよう、各部門および関係会社に、品質改善業務の専門部署を設置しています。
また、専門部署の代表者で構成する品質保証本部では、組織の枠を超えて情報共有や対策などの施策立案、仕組みの改善を行うことで、お客様への付加価値を生み出す品質マネジメントシステムの確立に努めています。

富士通は、2001年から独自の品質改善活動「Qfinity活動」を全部門で実践しています。
Qfinityの概念を「品質改善の型」と位置づけ、製品の機能や信頼性の確保、お客様対応、納期対応、コスト対応などあらゆる業務の品質をPDCAサイクルを用いて徹底的に追求しています。
各部門では、部門の重点施策を反映したテーマや、日常的な職場の課題をテーマに取り組みを進めています。活動のスタイルとして、個々のテーマごとにグループで活動する「プロジェクト活動」と、一人ひとりが気づいたことを提案して改善につなげる「改革・改善提案活動」があり、社員はいずれかの活動に参加することを原則としています。
こうしたQfinity活動に関する情報は、イントラネット上に設けたWebベースの情報システム「Qfinityシステム」を用いて共有しており、他部門の目標・プロセスのベンチマーキングや、技術・ノウハウなど「情報」や「知」の取得に活用しています。

さらに、富士通グループでは、富士通のQfinity活動の成果を広く周知するために、イントラネット上のQfinityのページで各グループ会社に情報発信しているほか、活動事例を発表する「Qfinity全社大会」を毎年開催し、優秀な活動を表彰しています。
これらのQfinityの活動を「ハンドブック」として年1回まとめ、富士通グループ内に配布しています。


Qfinityの語源は、Quality(質)とInfinity(無限)を合体した造語で「無限にQualityを追求」という概念を表しています。
製品・サービスの提供にあたっては、お客様起点の考え方に基づき、開発時のデザインレビューだけでなく、各プロセスでの客観的な視点による「お客様のニーズ・期待への適合性」に対する評価や監査を実施しています。
こうした仕組みを通じて、お客様の期待に合わないものは後工程に流さないことを徹底しています。


富士通では、製品の安全性を確保するため、2003年から独自の認定制度を設けて「安全規格エキスパート」を育成し、製品の安全性を確認しています。安全が確認できない場合、該当製品は最終的な出荷判断を受けることができません。安全規格エキスパートは、国内・海外・富士通独自の安全要求事項への適合性確認に加え、過去製品における障害の再発を防ぐという観点から設計を確認します。
また、製品設計においては、製品事故の未然防止の考え方がますます重要になっています。その製品や類似の機能・構造の製品で発生した事故や危害などを参考に対応を考えるという従来の手法に加え、その製品に固有の潜在的なリスクや、その製品の利用形態によるリスクを想定し、使用者の視点に立ったリスクアセスメントの実践が求められています。
このため、2010年度に、製品安全リスクアセスメント実施のための社内基準を整備するとともに、製品安全リスクアセッサーを育成し、パソコンから適用を開始しました。今後は適用製品を拡大し、製品安全のさらなる向上を図ります。
富士通は、Qfinity活動などを通じて、製品・サービスをお客様の期待する品質レベルとしたうえで出荷・提供しています。加えて、これら製品・サービスについては、第三者機関によるお客様の満足度調査、品質調査を実施し、特に信頼性満足度では高い評価をいただいています(2010年度は約1,000社に調査を実施)。その結果は、社内関連部門に通達し、次の製品・サービスの開発に反映しています。今後もQfinity活動と各種の調査を両輪に、品質向上に努めていきます。
