環境技術の研究開発
先進環境技術の研究開発
富士通および(株)富士通研究所では、グリーン製品、スーパーグリーン製品の開発を支える先進環境技術の研究開発に取り組んでいます。
世界で初めてノートPCに植物性プラスチックを採用したほか、2008年4月にはデータセンター内の温度分布をリアルタイムで測定する技術を開発するなど、さまざまな成果をあげています。
気候変動問題対策に貢献する技術開発
省エネ技術の一つとして、光ファイバーを用いた温度測定手法をベースに、多数のサーバが設置されたデータセンター内の詳細な温度分布をリアルタイムで把握できる温度測定技術を開発しました。
この技術によって、1本の光ファイバーで1万カ所以上の温度を同時に測定することができ、温度分布の綿密な「見える化」を実現します。また、この技術と空調制御システムを組み合わせることで、きめ細かな空調設備の調節が可能となり、データセンターの省エネ化につながります。今後、空調の計測制御ソリューションとしての提供をめざします。
植物性プラスチックの開発
環境負荷の低減と石油資源の使用量削減に貢献する植物性プラスチックですが、パソコンなどへの適用にあたっては、耐熱性が低く難燃性がないことが課題となっていました。富士通は、従来以上に耐熱性を高めた新しい植物性プラスチックを開発。2009年春モデルのノートパソコン「FMV-BIBLO NW90C」の全筐体の約70%に採用しています。
今後も富士通は、汎用性が高く、多くの製品に適用できる植物性プラスチックの開発に取り組み、電子機器への適用拡大を推進します。また、植物資源の利用についても、食料と競合しない素材の活用を進めていきます。

含有リスクマップによる効率的な検証
製品への指定化学物質の含有を禁止したRoHS指令では、均質材料レベルでの最大許容濃度が規定されています。このため、対象となる物質の管理は「部品」レベルではなく「部位」ごとの管理を行わなければなりません。たとえばケーブルであれば、被覆、銅線、シールド紙、めっき部などの部位に展開することとなり、これらを使用したユニット品となると確認箇所が膨大になります。
このような部品やユニット品についてのRoHS対応状況を効率的に確認できるよう、富士通グループでは規制化学物質の含有リスクの程度を部位と規制化学物質ごとに調査し、「含有リスクマップ」として作成しました。このマップを用いることで、製品に使用する部品・部材を検討する仕様化の段階で含有リスクの高い部位を特定することができます。規制化学物質の含有状況を効率的な検証を進め、含有リスクの低減を図っていきます。
含有リスクマップの紹介:富士通クオリティ・ラボのウェブサイト
はんだめっき中の鉛分析技術の開発
チップ抵抗(注1)などの保護膜や抵抗体などに使用される鉛ガラス中の鉛はRoHS指令の除外用途として使用が認められていますが、隣接する電極のはんだめっき中の鉛は規制対象となります。しかし、チップ抵抗のように複合材料で構成され、とくに薄い層が重なった電極部分のはんだめっきを効率良く高精度で分析することは困難でした。
2007年9月、富士通グループは、はんだめっき中の鉛について、除外用途の鉛の影響を排除して効率的に分析する方法を開発しました。この方法は、一般的な蛍光X線分析装置と安価なフィルムを使用し、特別な工具などを必要としないため、低コスト・短時間・高精度な分析として製造や購入の現場で活用されています。

電気の流れを制限する電子部品「抵抗器」の一つで基板の表面に直接実装するタイプ
関連情報
- プレスリリース

- 世界初! 電源装置向け窒化ガリウムHEMTを開発(2009年6月24日)
- データセンター向けリアルタイム多点温度測定技術を開発(2008年4月4日)
- ひまし油を原料とした植物性プラスチックを開発(2006年12月7日)
- 携帯電話にも適用可能!耐衝撃性に優れた植物性プラスチックを開発(2006年5月16日)
- LSIの包装に使用するエンボステープを植物系へと全面変更(2005年2月1日)
- 世界初! 植物系素材の大型プラスチック筐体をノートパソコンに採用(2005年1月13日)
- お客さまの環境負荷低減に貢献するソリューション製品を提供開始(2004年6月17日)
- 光触媒の新用途に道!光触媒機能を持つ樹脂形成が可能に(2004年4月6日)
- 高濃度燃料で長時間駆動可能なマイクロ燃料電池を開発(2004年1月26日)
- 世界初、植物系素材を活用した筐体技術を開発(2003年12月10日)
- 世界初、自社再生マグネシウム合金をノートパソコンに適用(2002年12月4日)
- 待機時の消費電力を1/100以上に削減可能なMOSトランジスタを開発(2002年6月18日)
- 世界初、「『スズ-亜鉛-アルミニウム』組成の鉛フリーはんだ材料」を開発(2002年6月5日)
- 世界初、環境負荷の少ない「生分解性プラスチック」部品をノートパソコンに採用(2002年6月5日)
- ノートパソコンに使われているマグネシウム合金を100%再生利用(2001年12月12日)
- 鉛フリーの微細はんだバンプを従来比1/2の低コストで形成(2001年12月12日)
- 悪臭やウイルスを高効率で除去、世界初の新光触媒開発(2001年11月14日)
ピックアップ
雑誌FUJITSU 2008-3月号 特集:環境経営
富士通グループ全体温暖化防止への取組みなどについて紹介します。(雑誌FUJITSU/VOL.59,
NO.2)
雑誌FUJITSU 2003-11月号 特集: 「環境経営」
持続可能な社会の発展に向けた取組みで、環境経営の各分野について紹介します。(雑誌FUJITSU/VOL.54,
NO.6)
雑誌FUJITSU 2001-5月号 特集:「環境」
環境保護への取り組み姿勢と技術開発状況について紹介します。(雑誌FUJITSU/VOL.52,
NO.3)
富士通のグリーンITを支える先進環境技術
富士通のグリーンITを支える、環境負荷を低減する技術について紹介します。(富士通ジャーナル)
環境にやさしいことの提案(ITソリューションの環境負荷評価技術)
富士通研究所の「やさしい技術講座」でITソリューションの環境負荷評価技術についてやさしく解説しています。
環境 研究紹介
富士通研究所で行っている環境関連の研究について紹介しています。


