あらゆる先端技術の研究開発において方針立案段階から環境負荷低減に配慮し、省電力化や次世代エネルギー利用に貢献する技術を次々と創出しています。
富士通グループが中期環境ビジョン「Green Policy 2020」で掲げた目標である「2020年に国内で年間約3,000万トンのCO2排出量の削減」を達成するためには、従来よりもさらに環境負荷低減効果が大きい革新的な先端技術を開発していくことが必要です。
そこで、富士通グループの先端グリーンICTの研究開発を担う株式会社富士通研究所では、「先端グリーンICTの研究開発をさらに強化し、富士通グループのビジネスに一層貢献していきます。」をスローガンに掲げ、環境負荷低減に寄与する技術の研究開発を推進。「Green R&D」をコンセプトに、材料、デバイスからファシリティ、システム・ソリューションに至るまで、すべての開発において環境視点に基づく開発方針を立て、実践しています。
環境視点に基づく研究開発を加速させていくために、株式会社富士通研究所は、2010年4月から新たに、研究開発中のすべての先端技術に対して、その技術が搭載される製品・サービスの使用段階のCO2排出量の削減効果(環境貢献度)を定量的に評価する取り組みを開始しました。この取り組みは、研究所内の全部署横断で実施されており、研究者が自身の担当する技術について評価することができるため、環境視点での技術の注力ポイントが明確化します。また、これまでの技術の評価軸であった「性能/機能・品質」「コスト」に「環境」を加えることで、3軸のバランスがとれた先端技術の研究開発が可能になりました。
研究開発の基本方針
第6期富士通グループ環境行動計画では、「先端グリーンICTの研究開発の強化」を重点項目の1つに掲げ、「次世代データセンターおよびネットワーク分野」と「ソリューション分野」に分けてそれぞれ目標を設定しています。
次世代データセンターおよびネットワーク分野の目標は「ICT機器の効率をトータルで2倍以上にする技術を2012年度末までに開発すること」、ソリューション分野の目標は「環境負荷低減効果を向上する技術の開発割合を2012年度末までに35%以上にすること」です。
2010年度は、次世代データセンターおよびネットワーク分野において、年度目標である「ICT機器の効率を1.2倍にする技術の開発」をクリアし、1.3倍を達成。一方、ソリューション分野は、年度目標の「環境負荷低減効果を向上する技術の開発割合を25%以上にする」に対し、開発割合58%を達成できました。この実績を踏まえて、ソリューション分野の開発割合の目標を「2012年度末までに70%以上にすること」に見直しました。
今後も株式会社富士通研究所では、先端技術の環境貢献度を一層高めていくとともに、個々の技術のみならず運用管理も含め、各技術を連携させた総合システムなど、適用領域の拡大をめざしていきます。
