マテリアルリサイクルできる塗装をパソコンに初採用
平成11年10月13日
富士通では、1999年夏モデルパソコンのプラスチック部分に、塗膜をはがさずにプラスチックと一緒に溶かしてマテリアルリサイクル(注1)できる塗装(メタリック塗装)を初採用しました。これはパソコン業界としては初めてのことです。
この塗装には、熱可塑性のスチレン変性アクリル系塗料が使用されており、パソコンなどの筐体に多く使われる ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)やPS(ポリスチレン)などの樹脂との成形後の相溶性(注2)を特に高めています。そのため、粉砕・再溶融された後の再生プラスチックの物性低下が小さく、マテリアルリサイクルを可能にしています。
使用した塗料(商品名:リペレ)は、1998年に株式会社トウペ、鈴鹿富士ゼロックス株式会社、宏和塗料株式会社が共同開発したものです。当社では、各社より技術供与を受け、信頼性やリサイクル性の評価・確認を行い、実用化いたしました。
適用機種は、次の個人ユーザー向けデスクトップパソコンです。
今後も1999年冬モデルのデスクトップパソコンに継続適用する予定です。
リサイクル塗装を採用したパソコン(1999年夏モデル)
コンパクトパソコン本体 (フロントカバー)
6 機種: FMV-DESKPOWER C/405、C/407、C/40L、C/457、C/45L、C/50L
マイクロタワーパソコン本体 (フロントカバー)
5 機種: FMV-DESKPOWER M/405、M/407、M/40L、M/457、M/45L
液晶ディスプレイ (フロントパネル)
2機種: 15型デジタルTFT、15型TFT


この塗装の採用が、将来、家電リサイクル法(注3)の対象となることが予想されるパソコンのリサイクルに貢献するものと考えています。
(注1)回収したプラスチック部品をペレットに再生し、バージンペレットと混合し原材料として再利用すること。
(注2)プラスチック素材成分と塗料成分が溶けあう性質のこと。
(注3)特定家庭用機器再商品化法:家電メーカーに使用済み製品のリサイクルを義務づける法律で、2001年 4月から施行されます。当面の対象はテレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンですが、パソコンも将来対象となる可能性があります。


