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化学物質の管理

基本的な考え方

富士通グループでは、化学物質管理の方針として「有害な化学物質の使用による自然環境の汚染と健康被害につながる環境リスクを予防する」ことを定め、約1,300物質の使用量を管理し、事業所ごとに排出量の削減や適正管理に努めています。

2010年度の実績

富士通グループは、第6期環境行動計画において、「重点化学物質の排出量を2012年度までに2007年度比10%削減する」という目標を掲げています。

2010年度における国内グループ全体での重点化学物質の排出量実績は132トンであり、基準年である2007年度比48%の削減となりました。

重点化学物質(VOC、PRTR対象物質のなかから物質ごとの取扱量が100㎏/年以上あり、基準年の排出量実績上位3物質のなかから1物質選択したもの。)排出量の推移の図

改正化管法への対応

化管法注1の改正に伴い、MSDS制度注2の適用対象物質ならびにPRTR制度注3における把握対象物質が拡大されました(MSDS制度は2009年10月より、PRTR制度は2010年4月より適用)。

富士通グループでは、この改正への対応として、化学物質を納入していただいているお取引先への協力依頼を行い、PRTR制度に基づき対象が拡大した化学物質の移動量・排出量の正確な把握に向けた取り組みを行っています。2010年度の排出量は25,000kgで、売上高当たりの原単位は、0.55kg/億円でした。

注1:特定化学物質の環境への排出量の把握等および管理の改善の促進に関する法律。

注2:Material Safety Data Sheet(化学物質等安全データシート)の交付を義務化した制度。

注3:PRTRはPollutant Release and Transfer Registerの略。有害性のある化学物質の環境への排出量および廃棄物に含まれての移動量を登録して公表する制度。

化学物質管理システム「FACE」の運用

富士通グループでは、化学物質管理システム「FACE」を運用しています。FACEによって、各事業所での化学物質の登録・管理はもちろん、化学物質等安全データシート(MSDS)の管理、購買データや在庫管理と連携した収支管理が可能となり、化学物質管理の強化と効率化を実現しています。

FACEシステム概要の図

事例

重点化学物質削減の活動事例

メタルマスク洗浄剤の代替によるVOC排出量削減

主に携帯電話や携帯基地局を製造している富士通株式会社の那須工場では、2005年からVOC排出量の削減に取り組んでいます。

VOC対象物質のうち、那須工場では、プリント回路板にクリームはんだを印刷するために使われるメタルマスクの洗浄用として「1-メトキシ-2-プロパノール」を使用していました。そこで、同物質を含まないイソパラフィン系炭化水素溶剤を評価した結果、従来の洗浄剤と比べて洗浄能力も劣らないことが判明。2010年7月からVOC非該当洗浄剤への代替を開始し、1-メトキシ-2-プロパノールの全廃を実現しました。

メタルマスク洗浄品質の比較の写真。代替え後も同様の品質を実現。