富士通

環境経営(環境マネジメントシステム)

富士通グループでは、国際規格ISO14001()に基づく環境マネジメントシステム(EMS)を構築し、グループが一体となった環境改善活動を推進しています。

環境マネジメントシステム

環境マネジメントシステム(EMS)の構築状況

富士通グループでは、2004年度末に国内の連結子会社でEMSの国際規格であるISO140001の統合認証を取得しました。また、2005年度には、EMSの対象を海外のグループ会社に拡大。2006年度末時点で、富士通および国内グループ会社88社、海外グループ会社11社を対象とするISO14001グローバル統合認証を取得しています。
さらに、非製造系の海外連結子会社33社においては富士通グループ環境方針から導かれた共通基準に基づくEMSを構築・運用。グループ全社で環境経営の体系を確立しています。

環境推進体制

富士通グループのEMSは、経営層の意思決定に迅速に対応するようビジネス上の事業組織、つまりビジネスグループ制に則って構築されています。それぞれの事業の特性に応じた環境活動を推進する「ライン活動」と、工場や事業所ごとに共通のテーマに取り組む「サイト活動」を組みあわせたマトリクス構造によりEMSを構築しています。
EMSの活動については、「常務会」において意思決定が行われ、各ビジネスグループへ伝達されます。また、環境活動のテーマごとに、各ビジネスグループ・各本部の枠を越えた関係者で構成される課題別委員会が、具体的な環境行動計画の立案や、EMS体制の改善などについて協議します。これらを「環境委員会」が管理・統括して、その結果は「常務会」にフィードバック、その後、各ビジネスグループの活動に反映しています。
また、グループ会社とのコミュニケーションを強化するため、国内グループ会社のトップを対象とした「国内関係会社環境統括責任者会議」や実務担当者向けの「EMS責任者/担当者会議」を開催しています。一方、海外では、アジア・中国・北米・欧州の4拠点においてグローバルEMS会議を開催し、グループ全体の環境活動の方向性や、マネジメントレビュー結果を伝達しています。

環境推進体制

行動実施フロー

富士通グループの活動組織

ライン(事業)+サイト(事業所)のマトリックス構造によるマネジメント

富士通グループでは、経営と同じ枠組みでの環境マネジメントを実践するために、(1)各部門、各社のビジネスに直結した「ライン活動(グリーン製品の開発、環境貢献ソリューションの開発・拡販など)」と、(2)工場や事業所等の拠点ごとに共通のテーマに取り組む「サイト活動(省エネ・廃棄物削減など)」を組み合わせた"マトリックス構造"による環境マネジメントを実施しています。
これにより、事業活動に伴う環境負荷の低減に加えて、製品やサービスの販売を通じて環境負荷の低減を推進することをめざしています。

ラインとサイトのマトリックス構造

海外での環境活動の強化

2006年度に、シンガポールにおいてアジア地区のグループ会社を集めたグロ-バルEMS会議を開催。第4期行動計画の実績と第5期行動計画の概要を説明し、現地からの要望事項など、2007年度からスタートする環境活動展開について意見交換し、方向性への理解を深めました。同様の会議を中国でも開催し、2007年度には北米・欧州でも開催予定です。
また、アジア地区でのEMS会議にあわせ、シンガポールで開催された「エコプロダクツ国際展2006」に富士通グループとして初めて出展するとともに、初の海外での「富士通環境フォーラム」も同時開催。現地のお客様へ富士通の環境活動についての理解を深めていただきました。

環境監査の実施(内部監査)

富士通グループでは、「独立性、客観性」を基本指針として、経営監査部が主体となり、内部監査を実施しています。
2006年度の内部監査の主な指摘は、順法、環境影響の評価・目標設定、実施計画、教育に関するものでした。2007年度は、EMS説明会の開催、施設部門とのリスク点検の合同実施、内部環境監査員教育、産業廃棄物実務者向け教育などの施策により、これらの指摘の減少を図ります。とくに産業廃棄物関係の指摘に関しては、内部監査で重点的にチェックを実施するとともに、外部の専門家を招いての産業廃棄物実務者教育を全国9ヵ所で実施、合計328名が受講しました。2007年度はレベルアップ教育を実施予定です。
2006年度に開始した新たな取り組みとして、内部監査の際、内部監査員が「気付き事項」を記録し、環境活動の取り組みにおけるプラス面を取り上げることにより、各拠点の環境活動に対する努力を広く認識するとともに、他の拠点にもこれを水平展開して情報の共有を図っています。

マネジメントレビューの実施

富士通グループでは、「環境委員会」「常務会」において、国内外の環境活動の有効性の評価および今後の活動方針を討議するマネジメントレビューを実施しています。
2006年度は、今後の重点取り組み課題として以下の項目を推進していくことを決定しました。

  • お客様起点を原点とし、リスク対応、省エネルギー、省資源などで差異化した製品とソリューションを提供
  • 地球温暖化対策を確実に実行
  • グローバルなサプライチェーンを意識したガバナンスを実行
  • 一人ひとりの意識の向上をベースにした活動を推進

これらの結論は、2007年度からの第5期行動計画に反映させ、富士通グループ全体に周知し、一人ひとりの行動で具体化していきます。

環境に関する順法状況

富士通グループでは、2006年度に環境法規の逸脱が9件発生しました。水質、騒音および廃液漏洩に関するものでしたが、2006年度中にすべて是正を完了しました。

2007年度からの重点取組みについて

環境マネジメントシステムの強化

グループ会社相互の内部監査制度の構築や、外部の専門家による内部監査員のレベルアップ教育を実施することで、グローバル統合環境マネジメントシステムの質的向上を図り、本業(開発、設計、調達、製造、販売など)における環境活動を強化します。
また、サプライチェーンに関わる拠点への環境マネジメントシステム(EMS)構築拡大と、グリーン調達活動の推進によるお取引先におけるEMS活動のレベルアップにより、サプライチェーン全体の環境ガバナンスを強化します。

サプライチェーン全体の環境ガバナンスを強化

>>第5期富士通グループ環境行動計画

ISO14001認証取得実績

グローバル統合認証を取得

2006年3月23日付けで、株式会社日本環境認証機構(JACO)とデットノルスケベリタスエーエス(DNV)よりISO14001に準拠した環境マネジメントシステムのグローバル統合認証を取得しました。

  • 登録活動範囲
    通信システム、情報処理システムおよび電子デバイスの製造・販売ならびにこれらに関するサービスの提供
  • 登録事業者:富士通グループ WORLD-WIDE
  • 認証取得日:2006年3月23日
  • 審査登録機関:株式会社日本環境認証機構(JACO)、デット ノルスケ ベリタス エーエス(DNV)
  • 登録番号:EC98J2005
  • PDF 国内外連結グループ会社詳細(102社) [16KB]

2003年度までのISO14001認証取得実績

グローバル統合認証取得活動の特徴

  • サプライチェーンを基盤とした環境リスク対応の強化
  • 企業グループとしてのガバナンスの強化
  • 本業での環境目標の設定
  • 全グループ従業員に対するeラーニングの実施
  • 監査部門による独立性のある内部環境監査の実施
注 国際規格ISO14001:
International Organization for Standardization(国際標準化機構)が定めた環境マネジメントシステム(EMS:Environmental Management System)に関する規格。環境に配慮し、環境負荷を継続的に減らすシステムを構築した組織に認証を与えるというもの。