学術・教育の振興、国際交流
JAIMS(日米経営科学研究所)の運営
JAIMS(Japan-America Institute of Management Science)は、1972年に富士通が全面的にバックアップして設立された大学院レベルの教育を行う非営利の教育研究法人です。「日米間のビジネスウェートが増大する将来に備えて、日米の架け橋になる国際ビジネスマンを養成したい」という当時の社長、高羅芳光の構想をもとに設立されました。現在は、「ビジネスリーダーの育成を通じて、アジア太平洋地域の人材開発と知の共創による新たなコミュニティー開発に貢献する」ことをミッションとして活動しています。
富士通ではJAIMS設立以来、運営資金の拠出に加え、その活動を支援する組織を社内に設置し、JAIMS日本支所として日本国内での宣伝広告および留学相談窓口業務、セミナー企画、外国人研修生の受け入れなどのサポートを続け、学術・教育の振興、国際交流を通じた社会貢献を推進しています。

JAIMSの学生たち
JAIMSへは、留学プログラムへ約3,000名、海外セミナーへ約20,000名など、これまで54カ国からのべ約23,000名の方々が参加してきました。参加者はJAIMSで学んだ異文化コミュニケーションスキルやマネジメント知識、グローバルな人的ネットワークを活用し、世界各国で活躍しています。
2006年には、30年以上にわたって国際交流の促進へ寄与してきたことなどが評価され、「平成18年度外務大臣表彰」を受賞しました。
富士通奨学金制度の運営
1985年、富士通は創立50周年を記念して、日本の文化・社会・経営手法を深く理解し、将来に渡って日本と世界をつなぐビジネスエリートを育成する目的で、「富士通奨学金制度」を創設しました。当初はJAIMSで日本経営を学ぶ参加者への奨学金制度として始まりましたが、1996年からはそれ以外のアカデミックプログラムへも適用範囲を拡大し、アジア太平洋地域のビジネスパーソンに、JAIMSのマネジメントプログラムで学ぶ機会を提供しています。現在では対象を18ヶ国にまで広げ、累計受給者は360名に上ります(2009年4月1日現在)。

富士通奨学金制度
毎年多数の応募がありますが、英語力、学業成績、業務経験などに加え、自国の発展に寄与したいという意志などを踏まえて、奨学生を選定しています。富士通奨学金制度は、アジア太平洋諸国で事業展開している富士通グループと連携し、国際地域社会に根付いた教育を通じた社会貢献活動として、アジア太平洋地域のビジネスリーダーの育成、文化交流や相互理解の促進に貢献しています。
「数学オリンピック」「情報オリンピック」の支援
富士通は、(財)数学オリンピック財団および特定非営利活動法人 情報オリンピック日本委員会の活動を支援し、将来の社会の発展を担う貴重な人材の発掘・育成に寄与しています。
数学オリンピック財団は国際数学オリンピック(IMO)への日本代表選手の選抜、派遣に関する事業を通じて数学的英才を発掘し、その一層の伸長を図るとともに、数学教育の国際的視野での改善、発展に貢献することを目的として1991年に設立されました。富士通は、設立にあたって、他2社・1個人とともに基本財産を出捐し、また、IMOへの日本代表選手の選抜大会である日本数学オリンピック(JMO)や日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)における成績優秀者への副賞提供などの支援を行っています。

第8回日本情報オリンピック表彰式
また、情報オリンピック日本委員会は、日本の数理情報科学分野を支える人材養成に寄与することを目的として2005年に設立され、中高生を対象としたプログラミングコンテストである国際情報オリンピック(IOI)への参加および協力事業を展開しています。
富士通は賛助会員としてその運営を支援するとともに、IOIへの日本代表選手の選抜大会である日本情報オリンピック(JOI)における成績優秀者に副賞を提供しています。
「富士通キッズプロジェクト:夢をかたちに」

子どもの“理数離れ”が叫ばれているなか、富士通グループでは、「次世代の人材育成は企業の使命である」という考えから“ものづくりの楽しさ、技術のすばらしさ”を次世代に伝える取り組みとして、2007年に「富士通キッズプロジェクト」をスタートしました。
富士通グループでは、このプロジェクトが全国へと拡がり、そして未来へとつながっていく活動となるよう、ウェブサイトを一つの基軸メディアとして位置づけ、プロジェクトを推進しています。具体的には、専用ウェブサイト「富士通キッズ:夢をかたちに」を設け、そのなかで、ものづくりの楽しさや環境保全活動、ユニバーサルデザイン、さらにはパソコンの仕組みについてなど、学校の授業内容と連動した学習用コンテンツを準備し、子どもたちが楽しく学べるような工夫を施しています。

富士通キッズイベント2008 集合写真
また、このプロジェクトでは、ウェブサイトを通じた情報発信のみならず、実際の活動を通して、ものづくりの楽しさを生で伝えるイベントも実施しています。
2008年の夏には、「ものづくり」と「技術のすばらしさを伝えたい」をコンセプトとして、情報オリンピック日本委員会と共同で親子で一緒に楽しめるイベント「富士通キッズイベント2008」を開催し、抽選で選ばれた約100名の子どもたちがゲームや遊びを通してコンピュータのしくみや技術のしくみを楽しく学びました。
また、ものづくりの楽しさを伝える良質なコンテンツの普及と子ども向けユニバーサルデザインの発展を目的に、「富士通キッズサイト」の構築で得た当社の実践ノウハウをまとめた「富士通キッズコンテンツ作成ハンドブック」を2007年12月より、一般公開し、良質なコンテンツづくりをめざす多くの方々に活用いただいています。本ハンドブックは「2008年度グッドデザイン賞」を受賞しました。
ものづくりの喜び、楽しさを伝えるこうした取り組みが評価され、富士通キッズプロジェクトは、NTTレゾナント(株)主催「環境goo対象2007キッズ部門」優秀賞および(財)消費者教育支援センター主催「第6回消費者教育教材資料表彰」優秀賞を受賞しております。
さらに、ウェブサイトとしても、ユメカタ研究室等のキャラクターや道具立てのユニークさにウェブ関係者の注目が集まり、2008年度企業ウェブグランプリ「ガジェット、アニメーション&テクニカル・イノベーション部門」においてベストグランプリを受賞しました。
国連世界食糧計画(WFP)への協力
富士通は、毎年の創立記念日に、全従業員への記念品として弁当を配布しています。2008年度からは、この記念品費用の一部を国連世界食糧計画(WFP)へ寄付しています。2009年度以降も、従業員に対して社会貢献意識の向上を促し、世界の飢餓・貧困の撲滅に向けた従業員一人ひとりの行動につながることをめざして、寄付を継続していく予定です。


