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Fujitsu

Japan

「平成21年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」において「科学技術賞(開発部門)」を受賞

文部科学省が主催する「平成21年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」において、富士通グループでは、科学技術賞(開発部門)で2件7名(その他、共同受賞者1名)が受賞いたしました。受賞式は4月14日に虎ノ門パストラルにて行われました。

【科学技術賞(開発部門)】
本部門は、我が国の社会経済、国民生活の発展向上等に寄与し、実際に利活用されている画期的な研究開発若しくは発明を行った者を対象としています。

《受賞者》
齋藤邦彰(富士通 パーソナルビジネス本部長代理)
山口剛(富士通 PC事業部プロジェクト統括部長)
牛若恵一(富士通 PC事業部プラットフォーム開発部プロジェクト部長)
小檜山清之(富士通研究所 システムLSI開発研究所主席研究員[3月末現在])
藤山博之(富士通マイクロエレクトロニクス Infotainment事業部 第三設計部プロジェクト課長)

《業績名》
「デジタル放送受信パソコン・コンテンツ保護技術の開発」
平成12年にデジタル放送が開始されたが、パソコンによる放送視聴は停滞した。これはPCアーキテクチャーが公開されており、一定のスキルがあれば「コンテンツ処理ソフト」や「コンテンツ」をPCメモリから読み書き出来、PCを不正に利用(クラッキング)される恐れがあったためである。
本開発では、業界初のコンテンツ保護LSIを開発し対策した。LSIがリアルタイム監視しソフト書き換えによるコンテンツ複製を防ぐことができる。またこのLSIは、コンテンツ処理ソフトの解析によるコンテンツ複製を防ぐ為、外から見た動作は同じでも、不定期にプログラムの配置換えなどを行い、何処でどのようにコンテンツ処理しているか分からなくすることを可能にした。
本開発により、クラッキングの問題に対処し、平成17年に業界初の本格デジタル放送受信PCの製品化に成功した。JEITAのデジタル放送受信PCの統計では出荷は平成17年までが累計41千台、18年440千台、19年456千台となり、急増している。
本成果は、パソコンによるデジタル放送の視聴を可能にし、デジタル放送受信PCの市場拡大に大いに寄与している。

文部科学大臣表彰式